食育だより 3月号

2024年3月1日発行

例年に増して寒さが厳しい冬でしたが、梅のつぼみも膨らみ花々が芽吹き始めました。卒園、進級を迎える子ども達の成長を祝福するかのように暖かな日差しに園が包まれる日々です。この一年で食べる量も増え、体とともに心もたくましく、頼もしさが備わり成長した姿の子どもたちを嬉しく思います。あらためて保護者の皆様のお支えとご協力に感謝いたします。

今月のトピックス

調理くずを減らす取り組み part1 ~切り方編~

私たちどろんこ会では、食材や食の循環・環境への意識を育む環境教育を大切にしています。その中で、毎日給食で出る野菜くずを減らすことで、廃棄にかかる環境負荷を減らし食べ物を大切に消費することへの意識を育てるための取り組みを行っています。

例えば、毎日様々な野菜を給食で使用しています。その野菜の切り方ひとつひとつにもこだわりを持って切っています。葉物野菜や人参の根はぎりぎりに切り落としたり、皮のまま調理したりすることで、調理くずを減らす事に繋がるだけでなく、根の部分や皮の部分に含まれる栄養素も逃がさずに接種できるメリットもあります。そして調理くずを活かしコンポストに利用し、畑の土にすることで食の循環を知り、食べ物を大切に消費することへの意識に繋がり、毎日の給食を残さず食べようとする意識に繋がっていけたらとの思いで、私たちどろんこ会のスタッフは給食残渣の削減に毎日取り組んでいます。

縁側給食レポート

今月は市川どろんこ保育園(千葉県市川市)を取材しました!

市川どろんこ保育園には、広々とした縁側があり、給食の時間になると子どもたちは好きな友だちと好きな場所でご飯を食べます。高架下にある保育園ですが、天気が良いと「ポカポカ」お日様の光が降り注ぎ、夏は涼しい風が園庭を吹き抜け、とても心地よく感じます。遠足の日には広い縁側にシートを広げお弁当を食べます。いつもは苦手な野菜が「パクパク」食べられてしまうのは園側の開放感のおかげかもしれませんね。

畑仕事レポート

今月は美しが丘どろんこ保育園(神奈川県横浜市)を取材しました!

美しが丘どろんこ保育園では、幼児あずきが週に 2 日読売ランド前どろんこ保育園へ行き、畑活動を行っています。子どもたちとは 4 月に畝作りから始め、現在はキャベツ・ブロッコリー・ほうれん草を育てています。小さな種から少しずつ生長する姿に「早く食べたいね」「大きくなってね」と愛情を抱き関わる子どもたちです。また急斜面はジョウロを持ったままだと苦戦しますが、年上児が年下児を手助けし、協力する姿もあります。中々上手く育たない時にも、「ヤギのうんちは使えるかな?」と糞を集め土に混ぜ肥料にする姿も見られました。ま
た、一生懸命に育てていた野菜が動物に食べられてしまった際には、「敵から守るために何かしたいね」と話し合い、網をかけるなど日々子どもたちと「どうすればいいか」と話し合いを大切に、畑仕事に向き合っています。

各施設からのおたより

「園だより」や「ちきんえっぐだより」など各施設からのおたよりは、各施設ページからご覧いただけます。