水の月という意味から水無月:みなづきという名がついた6月を迎えます。田植えに出かけたり、畑やプランターの野菜が大きくなってきたり、子ども達にとっては成長と収穫が待ち遠しい季節となりました。益々暑い日が続きますので、外遊びだけでなく、外出の際もこまめに水分補給が必要になります。
どろんこ会では、嚙む力を育てるために、食材の切り方や茹で方、成長に応じた歯ごたえのある根菜類、繊維の多い食材などを献立にたくさん取り入れています。
嚙む力は、子どもたちの年齢や発達に応じて、少しずつ育まれていきます。乳児期は舌やあごを使ってやわらかいものを押つぶすことから始まり、1歳半ごろには前歯でかじり取り、2~3歳ごろには奥歯を使ってしっかり噛む動きができるようになります。4~5歳になると、食材のかたさに合わせて噛み方を調整する力も育ってきます。この乳幼児期にしっかり噛む経験を積むことは、あごの発達や歯並び、言葉の発音、集中力にも大きな影響を与えます。また、よく噛むことで食事の満足感が高まり、肥満や生活習慣病の予防にもつながります。
どろんこ会では保育士はもちろんのこと、施設長も調理員もすべてのスタッフが子どもたちと一緒にテーブルについて給食を取ります。大人の食べ方や習慣は、子どもにとってのお手本になります。大人がゆっくり、よく噛んで食べる姿を見せることも大切なことです。落ち着いてよく噛むことを促す言葉がけをしながら、「楽しい食事の時間」になるよう毎日の食事の時間を大切にしています。
東大和どろんこ保育園は、2024年4月に開園しました。2Fのテラスでは、ひえ組・あずき組がポカポカと心地の良い日差しの中で食事をします。1Fの縁側では、幼児クラスとつむぎ利用のお子様が食事をします。
暖かな日差しを感じながら、時々吹く風に「すずしいね」「気持ちいいね」と会話も弾みます。つむぎ利用のお子様と保育園児が混ざり合って、一つの食事空間を楽しみます。「おかわり!」の声が、今日も広い園庭に響きわたっています。

海老名ルームはビルの中にある保育園のため、畑を外に借りています。昨年までの畑は、土も固く水はけも悪く、なかなか作物が育たず苦戦しました。今年から新しい畑へお引越しをし、新天地で心機一転、まだ3ヶ月のあわぐみさんも当番に加わり、水やりや草抜き、収穫を手伝いながらみんなで頑張っています。
ちょっと遠い畑での夏の水やりは大変ですが、今までにない沢山の実りにみんな心を弾ませ、収穫を楽しみに頑張っています。4月に初めて収穫した春菊をおかか和えにして食べました。土と太陽の栄養をたっぷりと含んだ味に、みんな笑顔がこぼれました。

「園だより」や「ちきんえっぐだより」など各施設からのおたよりは、各施設ページからご覧いただけます。