梅雨の季節がもうすぐそこまでやってきています。湿度・温度ともに高くなり、また、天気が変わりやすいこの時期は、最も体調を崩しやすい時期でもあります。過ごしやすい環境づくりに配慮し、毎日のお子様のようすの変化に気を配ってまいります。
当グループでは、
主に2つの目的により、毎日、畑仕事・泥遊びを全施設で行っています。今号では、②の「免疫力と泥遊びの関係」に注目してみます。
免疫力とは私たちの体がウイルスや細菌などの外敵から身を守る力のことですが、泥遊びとどのような関係があるのでしょう。免疫力は、生まれつき体に備わっているものと、日々の生活や環境との関わりの中で発達していくものがあります。赤ちゃんは、出産時にお母さんの菌を取り込み、その後さまざまな物や人に触れたり空気中の菌を吸ったりすることで自然界に存在する菌を体内に取り込んでいきます。こういった色々な菌を腸内フローラに取り込んで、多様性のある腸内環境を作っていきます。免疫機能を担う免疫細胞の約70%は、腸に存在しているといわれています。つまり、体全体に影響を及ぼす免疫細胞がしっかり働くためには、腸内フローラのバランスが整っていることがとても大切なのです。土や泥には多種多様な微生物が生息していますから、以上のことから泥遊びと免疫力は非常に強い関係があるといえますね。そして、なんと3歳までの生活や食事が腸内環境の良し悪し、つまり、子どもたちの人生の免疫度合を左右するのです。
また、腸内フローラのバランスが乱れることがうつ病の発症に関与する可能性があることがわかっています。子どもを将来、うつ病にはしたくないですものね。子どもと一緒に泥遊びをしながら、または子どもが泥遊びをしている姿を見ながら、「泥の中にはたくさんの微生物が存在しているから、この時間が、この子の将来のうつ病リスクを下げる土壌を作っているのだな」と、思いを巡らすことがあってもよいかもしれません。 今年の梅雨期間の雨量は、沖縄・奄美で平年並か少なく、九州南部〜東北北部で平年並か多くなる予想です。日本全国の子どもたちがどのような泥遊びを繰り広げるのか、とても楽しみです。当グループでは、今の時期も、もちろん夏が過ぎても、土や泥に触れることを大切にしてまいります。
[参考文献]子どもの人生は「腸」で決まる: 3歳までにやっておきたい最強の免疫力の育て方/ジャック・ギルバート (著), ロブ・ナイト (著), サンドラ・ブレイクスリー (著), 鍛原 多惠子 (翻訳) 東洋経済新報社2019年 他
歯磨きの習慣づけが、虫歯予防の第一歩。園では昼食後、歯磨き指導を行っています。対象時期は1歳児クラスの1月以降のお子様とさせていただき、口に水を含みベーと出すことから指導をしてゆきます。また、対象時期前の乳児のお子様は、昼寝前にお茶を飲ませるようにしています。ご家庭でも、毎食後すぐに磨く習慣をつけて、必ず最後には大人が確認するようにしましょう。


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