保健だより 12月号

2025年12月1日発行

木枯らしが吹き寒い毎日、今年最後の月がやってきます。毎月の身長体重測定の結果を見るたびに、随分成長されたお子様にご家族もほっとされていることと思います。寒いなかでも子ども達の声を聞くと私達も元気をもらいます。風邪やケガには十分注意して笑顔で元気に今年を乗り切りましょう。

いい風呂1126の日 ~お風呂で育つ元気なからだ~

寒さが増し、体が冷えやすくなる季節。11 月26 日は「いい風呂の日」です。私たちどろんこ会グループは27 年前、1 号園を オープンした時に、まさにこの「いい風呂1126 の日」からヒントを得て、保育士と園児の裸の付き合い「銭湯でお風呂の日」 をスタートしました。今月は「お風呂の健康効果」と「入浴のポイント」について紹介します。

[お風呂の健康効果]

① 体を温めることで免疫力アップ

お風呂に入ると血流が良くなり、体のすみずみまで酸素と栄養が行 きわたります→体温上昇による免疫細胞活性化・風邪をひきにくい

② リラックス&快眠効果 ※就寝の1〜2 時間前の入浴が理想的

ぬるめ(38〜40℃)のお湯に10〜15 分つかると、体がほぐれて 心もリラックス→寝つきがよくなる/ぐっすり眠れる

③ 清潔感と肌の健康

汗や汚れを落とすことはもちろん、皮膚の血行を促し乾燥予防にも つながります。お湯の温度が高すぎると肌の油分を奪うので注意!

シーン おすすめの工夫
入る前 軽くコップ1杯の水を飲む(脱水予防)
温度 大人は40℃前後、子どもは38〜39℃が目安
時間 子どもは10分以内で十分(のぼせ防止)
入浴中 お風呂での親子の会話や歌、あそびの中に「学び」や「安心感」が生まれます
出たあと 水分補給&すぐに保湿ケアを!乾燥肌・あかぎれ予防にも!

当グループの取り組み

どろんこ会では、4 月を除く月1 回、3~5 歳児の希望園児と保育者が一緒に銭湯に出掛ける、〝銭湯でお風呂の日〟を取り入れ ています。どろんこ会が大切にしている取り組みのひとつで、園児と保育士の裸のつき合いは、家族・親子並みの信頼関係を築 くための大切な時間であると考えています。また、地域交流のひとつでもあり、地域の方との出会いや関わりを大切にしてます。 その他、公共施設を利用することでルールやマナーを学び、銭湯という日本ならではの伝承文化を体験するなど、様々な経験を 通して〝にんげん力を育む〟機会としています。

流行性おう吐下痢症に注意

ウィルス性胃腸炎は、「ノロウィルス」と「ロタウィルス」

ノロウイルスによる胃腸炎は11月ころから増え12月から1月にかけて流行のピークです。感染力が強く少量でも感染します。熱が出て、突然の嘔吐で始まり、続いて腹痛や下痢なども起きますが、比較的軽く1~2日続いた後に治ります。

一方その後(2月頃)から流行するのがロタウイルスによる胃腸炎です。この病気は、突然の激しい嘔吐と黄白色下痢便が長い間続くため、脱水症状やけいれんを起こしやすいなど乳児にとっては注意する病気です。嘔吐はしばらく続き、何を口にしても吐いてしまい、さらに嘔吐が治まらないうちに、激しい下痢が1日に十数回も続くことがあります。

脱水症状を回避するために、水分補給が大切です。保育園ではおむつケアがきちんとできる場合は下痢をしていても通園できます。この場合、おむつ処理をする大人がよく手洗いをすることが大切です。更に乾燥し浮遊するウィルスもいるので処理は手早くし、換気やうがいを励行・罹患児発生時の次亜塩素酸消毒が鍵となります。

感染経路

経口(糞口)感染、接触感染

食品媒介感染、吐物からの空気感染

戸外活動を積極的に。セロトニン分泌で体内時計を整えろ!

当法人は、戸外活動を通じて地域の方や異世代との交 流を図っていますが、いちばんはお子様の心身の発達 を目的に、より多くの時間を戸外で過ごせるよう心掛 けております。その理由の一つが“日光浴”です。日 光を浴びることで“セロトニン”という物質が体内に 生成されます。セロトニンは『幸せホルモン』と言わ れ、気持ちや体調の安定に深いかかわりがあるとされ ています。毎日、一定量以上の光を目から取り入れる ことで、自身の体内時計が整えられるとセロトニンの 分泌が促され、活動や休息のリズムが取り易くなりま す。曇りや雨の日は、晴れの日に比べ光の量は少なく なりますが、少しの時間戸外 にいる事でもセロトニン分 泌効果が期待されることか ら、“雨の日散歩”や“雨の 日でも縁側給食”を実践して います。戸外活動は、夜ぐっ すり寝る為にも、気持ちを落 ち着かせて過ごす為にも必 要不可欠な活動なのです。

各施設からのおたより

「園だより」や「ちきんえっぐだより」など各施設からのおたよりは、各施設ページからご覧いただけます。