どろんこだより 10月号

新羽どろんこ保育園
2025年10月1日発行

深まりゆく秋のなか、青く澄み渡った空に凛とした空気を感じます。長かった暑い日も終わりを迎え、散歩・外遊びが気持ち良い季節ですので、たくさん外遊びや散歩を楽しみたいと思います。

今月のうた

どんぐりころころ
大きな栗の木の下で
とんぼのめがね
おばけなんてないさ
やきいもグーチーパー
まつぼっくり
きのこ
山の音楽家

今月のさくらさくらんぼリズム

きんぎょ
かめ
おうまの親子
あひる
ザリガニ
自転車
おふね
とんぼ
どんぐり
糸車

先月の畑仕事

大きく育ったトウモロコシも終盤を迎えました。少なくなった実を見つけ大事そうに採ろうとしています。毎日大事に育ててきた野菜が枯れていく様子を子どもたちはどんな風に感じているのでしょうか。
秋蒔きの野菜を植え始めています。園庭では土の袋をそのまま利用して大根の種を蒔きました。袋の下の方にぐんぐん伸びていくことを楽しみに世話していきます。
一方、丘陵公園の畑は高めの畝を作り、マルチカバーを掛けてから大根の種を蒔きました。園庭と丘陵の畑、同じ日に撒いています。育ち方に違いがあるのか観察していきたいと思います。

先月の活動報告

9月も暑い日は水遊び、泥あそびを楽しみました。0歳児も大胆、ダイナミックに泥に向かっていけるようになりました。
夕方になると幼児が乳児の部屋によく遊びに行っています。大人があれこれ言わなくても小さな子に合わせて、穏やかに優しく接してあげる素敵な姿がみられます。
夏の間、築山登りを楽しんできた1歳児は、散歩でトトロの道にも遊びに行きました。お尻をついたり柵に捕まったり試行錯誤しながらでこぼこ道を進んでいます。
丘陵公園は落ち葉や木の枝・実など秋の自然物がたくさんあります。2歳児はそれらを想像力豊かに食べ物や食具に見立てておままごと遊びを楽しんでいます。
今の時期、丘陵公園にはダンゴムシやコオロギがいます。捕まえられる子、まだ捕まえられないけれど興味津々な子など姿は様々です。
幼児は鬼ごっこやボールを使ったあそびが盛り上がってきました。自分たちでルールを考えたり伝え合いながら進めています。

保護者さまへ

“郷中教育”と”異年齢保育”

 ~兄弟姉妹が大きな一軒家を自由に行き来し生活・遊び・労働を教え合う~

幕末に薩摩藩だけで行われていた「郷中(ごじゅう)教育」という教育をご存知ですか?6~15歳の子どもが一軒家で衣食住・儒学・書道・剣術・武術を共にする「教師なき教育」であり、「先輩が後輩を指導し、同輩はお互いを助け合う。言わば、学びつつ教え、教えつつ学ぶ」という教育のことです。この一軒家から大久保利通・西郷隆盛・東郷平八郎・大山厳らが巣立ちました。
スマホにSNSに人工知能…生活の中で自ら試行錯誤する機会がますます減ってゆくこれからの時代を試行錯誤しながら生き抜いてゆく子を育てる。その為の家を建てる。外国人・高齢者・ロボット・AIと共に課題解決してゆくために、人格形成期に「ホンモノの体験と労働」を体得する。これが、どろんこ会グループの保育の根幹です。
私たちは、0~5歳児の人格形成期・性格形成期に、「自ら様々なことに主体的に関わり自分で考えて行動する思考」を日常生活の中で身につけるために、リーダーもフォロワーも両者を経験できる「異年齢保育」を基本とし、生活・遊び・労働の時間(就学前教育の以外の時間)をクラス分けせずに子ども達自身が兄妹を頼り、相手が困っていることは何かを考え手を差し伸べることを数多く経験できるように環境設定しています。0~2歳児は自らの意思で年長児が居る園庭や部屋へ移動できるよう、1階と2階を行き来できる工夫・縁側から園庭にハイハイのまま出ることができる工夫など物的環境の工夫を施しています。「異年齢保育」は大人が言葉で指示するのではなく、子ども自身が活動・相手を自己決定し、相談して考えてゆくように導く教育なのです。

 

 

施設関連情報

施設名 新羽どろんこ保育園
住所 神奈川県横浜市港北区新羽町2185-1