どろんこだより 9月号

メリー★ポピンズ 海老名ルーム
2025年9月1日発行

残暑が厳しく感じる日が続いていますが、虫の奏でる音色が涼しさを感じさせる季節がもうすぐそこまでやってきています。
9月は自然に触れて体験するには一年の中でももってこいの季節です。雨でない日は毎日散歩に出かけ、秋の自然を肌で感じながら、子どもたちの主体性を大切に一日一日過ごしてまいります。 

今月のうた

運動会のうた
こおろぎ
さんぽ
パレード

今月のさくらさくらんぼリズム

手押し車
うさぎ
かめ
きんぎょ
めだか
すきっぷ
こまこままわれ!

先月の畑仕事

かぼちゃの苗にわらを敷き詰めました。花の付け根に小さな実が膨らみ始めました。
「ピーマンが出来てる!」と嬉しそうに教えてくれました。
お米の苗が元気にそだっています!

先月の活動報告

跳び箱の上に乗って、思い切り「じゃーーんぷ!」(体育指導)」
梅シロップの梅を取り出して、種をくり抜き砂糖とまぜて煮込ませてジャムを作りました。「甘いけどちょっとすっぱい」「甘かった~!」など楽しいおやつになりました。
「銭湯のお風呂の後は牛乳タイム!」冷たい牛乳は美味しいね。
暑い日が続いていたので、久しぶりの戸外散歩は子どもたちの気持ちも上がり、思いっきり砂場遊びを楽しみました。
「お兄ちゃん大好き!」(異年齢交流)
「雨樋で流しそうめんごっこ。上手につかめたかな?」

保護者さまへ

日本は今まさに"インクルーシブ保育"へ向けて動き始めています

私たちは2014年に発達支援事業部を創設し、11年間にわたって認可保育所と児童発達支援施設の〝一つ屋根の下完全併設施設〟の開設・運営に注力してきました。

私たちは「保育園の子・障害児施設の子が完全に混ざって生活する」「保育園スタッフ・障害児施設スタッフが双方の子を支援する」「障害児も、物の取り合い・けんかを数多く経験して葛藤調整力を体得する」という保育・教育・支援を当たり前と考え、これらを日常的に実施する園・発達支援つむぎを「完全併設施設」と呼んでいます。

ところが、これまでの「施設を共用してはいけない」「認可保育所と児童発達支援施設の双方の子どもが交わってはいけない」「スタッフが双方支援してはならない」という日本の法の下では、私たちがやってきたことは相反することであり、行政から「一緒に散歩へ出ないように」という指導を受けたこともありました。

こうした背景を受け、これまでの日本には「同じ敷地に隣りあわせで施設が建っているが入口も生活スペースも別々である施設」が幾らかはあったものの「完全併設施設」は前例が無く、市区議会における認可保育所と障害者施設の予算の出どころも異なる施設の立上は障壁の連続でした。2021年以降、私たちは「形上ではなく、実質的インクルーシブを行うための制度の創設」「施設要件の緩和・区画壁の撤去」を求め内閣府大臣政務官や内閣府規制改革推進室との意見交換を重ねてきました。

ちょうど時同じく、2022年9月9日に国連が日本政府に対して「障害のある子どもにインクルーシブ教育の権利を」という勧告を発出。同年11月30日に厚労省は「施設の共用OK」「双方の子の交流OK」「スタッフの双方支援OK」へと省令を改正し、日本の保育・教育はまさにインクルーシブへと動き始めました。 昨年オープンした東京都初〝認可保育園 × 児童発達支援センター 一つ屋根の下壁の無い完全併設施設〟である東大和どろんこ保育園へは、全国の自治体・デジタル庁とはじめとする国の方々・海外の教育媒体等の視察が相次いており、インクルーシブ保育のフロントランナーとして日本各エリアの保育・教育・支援を牽引してゆくべく日々の学びと現場実践に努めているところです。

全ての子どもが自分の人生を自分の足で歩むために、自分で自分の命を守るために、助けられながら生きるために、私たちスタッフは子ども個々の特性を理解し、得意を伸ばしてゆくこと、苦手は周囲がカバーしてゆくことを教え続けてまいります。

 2025年04月20日 中央法規出版より
子どもも大人も混ざり合う 児童発達支援×保育所等の併設で創るインクルーシブ保育
社会福祉法人どろんこ会 著 が発売されました

施設関連情報

施設名 メリー★ポピンズ 海老名ルーム
住所 神奈川県海老名市めぐみ町3番1号 ViNA GARDENS PERCH 5階