発達支援つむぎ 調布「つむぎ 調布ルームに新たな仲間が生まれたよ!」
2025.08.11
#発達支援
発達支援つむぎ 調布ルームでは梅雨が始まり新たな生命の誕生との出会いがありました。利用者の方からカブトムシの幼虫をいただき、昨年度から子どもたちと羽化するように大事に育ててきました。

1匹は新年度に入りすぐに亡くなってしまい、色を変えた幼虫に対して「動かない」「休んでいる」「目と口のお休みの時間」「もうさなぎになれない」など、子どもなりに理解しようとする発言がありました。また、墓を作るかと聞くと、「墓には入れない、ここにおいておく」と、まだ生きている3匹との違いを受け入れようとしていましたが、それでも一緒にいさせてあげたいという思いやりの気持ちがみられました。
5月には3匹ともに蛹になり、それぞれが蛹室を作り、その中で順調に育っていきました。蛹になってからも、霧吹きで土を湿らせ湿度を保つことやあまり動かさないように置いたまま見るなど、子どもたちも静かに見守ってくれていました。

6月に入ると、体の色をどんどん変えていき、週末明けのとある月曜日、蛹から出て羽化したカブトムシが生まれていました。まだ蛹室から出てきていないカブトムシもいましたが、蛹室から広い虫かごに移し、じっと観察してみると、子どもたちからは様々な特徴に関する言葉がでてきました。

「ちょっと黒いね」「角が無いからメスだね」「ちょっと毛が生えているよ」「木登りが得意だね」など、実際に自分の目でみて、感じたことを言葉で伝えてくれました。
つむぎ 調布ルームでは、子どもたちと手塩にかけて育てたカブトムシに名前を付けることにしました。
名前を初めてつけることに対して、どうやってつけるのかわからず、自分の好きな食べ物から「ぶどうちゃん」と名づける子や、特徴を踏まえて「キャラクターと同じ色だから」と好きなキャラクターの名前を付けたい子もいました。あるグループでは、出た名前の案の一つを受け入れられず怒っていた子がいましたが、出た案全てをつなげることで面白いと納得できた場面も見られました。

今回、カブトムシの幼虫を育てる中で、成長への喜び、楽しさ、心配、悲しみなど様々な感情が子どもたちの中で生まれたことでしょう。この様々な感情との出会いが寂しいものではなく、すべてが尊い出会いであり、それを一人で抱えず、他者と気持ちを共有する第一歩となるような体験を、引き続き子どもたちと活動していく中で経験してまいります。
文:発達支援つむぎ 調布ルームスタッフ
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