発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷「阿佐ヶ谷のまちをきれいに~初めてのゴミ拾いに挑戦~」

発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷ルームでは、今年度から子どもたちと一緒に街のゴミ拾いを行っています。近くの公園や商店街に行く道中に「ゴミが落ちてるよ!」と教えてくれる子が多く、本格的にゴミ拾いをしてみようということになりました。

ゴミ拾いをする前に、「ゴミってどんなものがあると思う?」と子どもたちに聞いてみました。「ビンとかカン!」「タバコがこの前、落ちてたよ」など、これまでの経験からゴミに対するイメージを教えてくれました。

次に、ゴミ拾いの準備です。「拾ったゴミはどこにいれたらいいかな?」「ゴミは素手で拾う?」と聞くと、ゴミ拾いに必要なものを子どもたちも一緒に考えてくれました。火ばさみ、軍手、ゴミを入れるための袋を持っていざ出発です。

たばこの吸い殻を拾う子ども

はじめは「ゴミ全然ないじゃん」と言っていた子も、草の影とか道路の端っこまでよく探してみようと伝えると、タバコの吸い殻やお菓子の包み紙を見つけました。片方の手にビニール袋を持ちながら、反対の手で火ばさみを操作するのは、左右異なる動きをするため案外難しく少し苦戦していました。

また、ゴミの大きさに合わせて火ばさみの開き具合を調整して、ゴミをつかんだ後も落とさないように挟み続けたままビニール袋に入れるという一連の動作も様々な神経を使うため、集中力が必要です。最初は袋に入れる前に何度もゴミを落としてしまっていましたが、繰り返し行う中で火ばさみの開閉に必要なちょうど良い力の入れ方や、火ばさみとビニール袋の適切な距離感が徐々に分かるようになっていきました。

空き缶を拾う子ども

阿佐ヶ谷七夕まつりが終わった後はいつもよりもたくさんのゴミが捨てられていました。捨てられたたくさんのゴミを見て、「こんなにゴミがあったら虫たちが可哀そうだね」「なんでゴミを捨てちゃうんだろう」と言いながら、積極的にゴミ拾いを行ってくれた子もいました。

ゴミ拾いをしている途中、近くのお店の方がゴミ拾いをしているところに気づいてくれて、「ゴミ拾いしてくれてありがとう」という感謝の言葉とともに、お茶を渡してくれました。子どももそれがすごく嬉しかったようで、またゴミ拾いをしたいと話していました。

身近な場所のゴミ拾いをすることで、地域の一員であるという気持ちの芽生えや誰かの役に立っているという自己有能感の育ちに繋がると考えています。これからもゴミ拾いの活動を継続しながら、今度はゴミの分別やゴミがどのようにリサイクルされているのかについても子どもたちと一緒に考えていけたらと思います。

つむぎ 阿佐ヶ谷ルームの子どもたちがゴミ拾いをしているところをお見かけした際には、ぜひ温かい目で見守っていただけると嬉しいです。

文:発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷ルームスタッフ

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