発達支援つむぎ 宮下「友達の力」
2025.10.24
#発達支援
発達支援つむぎ 宮下ルームは、発達支援の専門士が常駐する児童発達支援事業所です。1日の全てを併設している宮下どろんこ保育園と共に過ごします。
園生活では様々な友達と関わり合いながら、集団での過ごしを経験することができます。つむぎの子どもたちは、「集団活動が苦手」「食べ物へ苦手意識がある」「新しい環境が苦手」など様々な子どもがいます。しかし、園生活を通して、「できること」「受け入れられること」がとても増えています。その背景には、大人が何か援助するよりも、友達との関わり合いがあったからこそ成長できた姿が多く見られます。今回はそんな併設園での素敵な「友達同士の関わり合い」のエピソードを紹介いたします。
ある日のこと、室内遊びから園庭遊びへの切り替わり。ひとりの子どもが室内遊びを終えることに葛藤をしていると、友達が「〇〇ちゃん、一緒に園庭行こう」「帽子はかぶった?」と言って優しく手を引き誘導してくれました。すると、とても嬉しそうに準備を始め、気づけばニコニコで園庭に行く準備を始めました。大人が「終わりだよ」「片付けようね」と伝えなくても、子ども同士の関わり合いでできることが増えていきます。

また、ある日のおやつの時間。初めて食べるものに勇気が必要な子どもが、友達が美味しそうに食べている様子をじっと見ていました。すると友達が「食べないの?」「おいしいよ」と言葉をかけてくれました。食べることにはまだ勇気が必要ですが、この日はおやつの匂いを嗅ぐことに挑戦することができました。
苦手な食べ物も、友達が食べている様子を見たり、匂いを嗅いだりするだけでも大事な経験となります。

大人が何かをするよりも、子ども同士の関わり合いが子どもたちに大きな経験を与えてくれることが多くあります。これからも保育園と共に支援を深めていきたいと思います。
文:発達支援つむぎ 宮下ルームスタッフ
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