朝霞どろんこ保育園「お米が食べられるようになるまで」
2025.11.27
#保育園
朝霞どろんこ保育園では、今年度新たな取り組みとして畑でプール稲・バケツ稲づくりにチャレンジしました。
5月から土づくり、田植え、日々の畑仕事を行っており、梅雨の時期の用水路の増水など天候を心配する場面や、スズメに食べられてしまうアクシデントもありましたが、「かかしを作ってみよう!」と子どもたちと案を出しながら、先日ついに待ちに待った稲刈りの時期を迎えることが出来ました。

収穫した米は、いつも畑で育てている野菜のようにすぐに食べることはできません。10日ほど縁側で干して乾燥させ、稲からもみ米をとる「脱穀」、もみ殻を取り除く「もみすり」、そして精米作業をすべて手作業で体験します。収穫した稲の時点では普段食べている米とのつながりが分からなかった子どもたちも、作業を通して「洋服(もみ殻)が脱げてお米になってきた!」と実感する様子や、「手が疲れる」と作業の大変さを楽しみながら味わう様子、1本の稲から収穫出来る米の少なさに
「ちょっとしかないね」と驚く様子など思い思いの感想が交わされます。
脱穀は少し力のいる作業でしたが、あずき組やだいず組の子どもたちも、牛乳パックの口に稲を挟み、全身を使って稲を引っ張るようにして見事脱穀に成功していました。またその際学年を超えて「私が押さえるから引っ張ってね!」「こうやって引っ張るんだよ」など微笑ましい助け合いの姿もありました。


作業を体験し、最後にはもみ殻を使った伝統的な炊飯方法である「ぬか釜炊き」を園庭で行い、炊けたごはんをおにぎりにして味わいました。長く続いていた夏日もこの日は落ち着き、少し肌寒さを感じる気候だったので、火の暖かさとごはんが炊けるにおいに子どもたちは今か今かと待ちきれない様子でした。

炊きたての新米のごはんは何も味がついていなくても格別な美味しさだったようで、「おかわり!」と声が上がっていました。
例年「田植えツアー」には多くの園児が参加し、実際の田んぼでの田植え・稲刈りを経験していますが、身近な場所でも稲の成長を見守ることができました。手作業での体験を通して食への感謝と、口にするまで多くの手間と時間がかかることを実感してくれていたら嬉しいです。
文:朝霞どろんこ保育園スタッフ
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