駒沢どろんこ保育園「朝顔で染めよう」
2025.12.03
#保育園
駒沢どろんこ保育園では、プランターで花や野菜、バケツで稲などたくさんの農作物を一年中育てています。花や野菜は愛でたり、食べたりするだけでなく、保育園では表現活動に使うこともあります。今年は染めの活動も盛んです。
夏に紫蘇で染めた時には、子どもたちの前で煮だした後、重曹を入れて、和紙を染めてみました。しかし予想していたほど色が出ず、担当の職員は「うまく染まらなかった」とのことでした。しかし、その失敗もやってみたからこそ分かったことで、次回につなげていくステップの一つになったのではないでしょうか。
保育者と子どもたちで、暑い夏の間、毎日夕方プランターに水を上げていた朝顔が、少しずつ咲いて、園の入り口を華やかにしてくれていました。染めの活動を行うために、花を摘む度に冷凍をして量を増やしていきました。摘む担当者と袋に入れる担当者といったように、子どもたち同士で役割分担していました。
毎日コツコツと花びらをためていく作業があったので、「先生咲いてたよ。」と、よく観察をしていたそうです。子どもたちなりに自分の役割を果たそうとしていたようです。

いよいよ染めの活動に入ります。花びらをミキサーで細かくしクエン酸を入れると、きれいな薄いピンク色に変わりました。それをどんな風に表現するのかなとワクワクしていたところ、数日後、朝顔になっていたのです。和紙を折り、切って形にした後、液につけ染めました。大きな模造紙に、蔓を付けた後朝顔を貼り、完成です。大きな作品を見て、子どもたちも喜んでいました。



種を植え、育ててから、4~5か月ほどの長期の活動となり、振り返ると保育者にとっても根気のいる作業だったのではないかと思いますが、すべての工程を子どもたちと楽しむことができたそうです。好奇心をはぐくみ、達成感を味わえる活動は充足感があることを、改めて学ばせてもらいました。
また、植物には、遊びと学びの無限の可能性を感じました。
文:駒沢どろんこ保育園スタッフ
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