発達支援つむぎ 調布「あじを手で捌いてつみれ汁を作ろう」

2023.08.14

#発達支援

発達支援つむぎ 調布ルームでは、「あじの手開き」を行いました。

昨年度は地域のお店に出向き、魚の解体ショーを見てから料理を提供していただく企画を実施しましたが、今年度は保護者と子どもたちが一緒に手で魚を捌き、つみれ汁を作って食べることに挑戦しました。

絵本で魚の構造を学ぶ子どもたち

まずは、魚の構造を知るために絵本で様々な部位について見てみました。

部位ごとにひれの名前が違うことを確認してから、実際に保護者が背びれや胸びれを包丁でそぎ落とします。

背びれや胸びれをそぎ落とす様子

その様子をじっと見つめる子どもや、「ママ、頑張れ~!」と応援する子どももいました。

次に手で頭をもぎ取ります。

手で魚の頭をもぎ取る様子

はじめは少し怖くて近づけなかった子どもも、頭や口の中の構造が気になり恐る恐る覗く様子が見られました。

魚の頭を取った際に口やエラを観察して調べてみると、魚の口は3つの構造(上向きの口、下向きの口、正面の口)があることがわかりました。

その中でもあじは、正面を向いている口の種類の仲間だそうです。このタイプの魚は獲物に噛みつくのではなく高速で泳ぎながら捕食するため、口は顔の前端に位置していることが多く、上下にバランスよく大きく開くように出来ています。目の前で口が大きく開いた様子を見た子どもたちは「すごい!」と驚いていました。

次に大きい骨から小さい骨まで指先の感覚を頼りに1本1本丁寧に取り除きます。

あじの骨を取り除く子ども

骨を探すのが楽しかったようで「まだありそう!」と隅々まで探している子どもがたくさんいました。

取った骨を集めて「お家に持って帰っていい?」と袋に入れて持ち帰った子どももいました。

骨を取り除いたものに片栗粉を加え、フードプロセッサーで練ります。沸騰したお湯に団子状にしたものを入れ、味噌を溶いて完成です。

つみれ汁を味わう子どもたち

今回、実際に作る前は食べないかもしれないと言われていた子どもがおかわりするほど食べていて、保護者もスタッフも驚きました。

自分たちで魚を捌いてみたことで、新しい発見もたくさんありました。

保護者も魚を捌いたことがない方が多く、はじめはできるのか不安との声が聞こえてきましたが実際に捌いてみると「意外と簡単にできるんですね」「家でも子どもと一緒にできそう」「貴重な体験をできてよかった」との感想をいただきました。

わからないことは、まずは調べてやってみることで学べることがたくさんあると感じた企画でした。

これからも子どもや大人の「やってみたい」という気持ちを大事にし、色々なことに挑戦していきたいと思います。

文:発達支援つむぎ 調布ルームスタッフ

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