子ども発達支援センターつむぎ 浦和美園「まぐろの解体ショー」

7月に沖縄の海で釣りあげられたまぐろ一尾を子どもの目の前で捌く活動を行いました。

まぐろを間近で見る子どもたち

まぐろが登場すると「わー!」「大きい」と子どもたちから歓声があがりました。まぐろに墨を塗って白い布を被せる場面では、子どもたちは何が起こるのかと不思議に感じている様子がありました。完成した魚拓は玄関に飾りました。登降園時、思い出話をする親子のやりとりが聞こえてきます。

まぐろの魚拓をとる様子

目の前にあるまぐろの全身を見て、興味津々に手で触る子どもや、怖がって恐る恐る触る子どもがいました。今にも動き出すのではないかという不安と、触ってみたいという期待が入り混じったような気持ちが見られました。まぐろを触った子どもからは「つるつるしてる」「ざらざらしてる」という感想もあり、解体前のまぐろに直接触れ魚の感触を知る体験ができました。

まぐろを解体する様子

まぐろの解体ショーが始まると、待っていた子どもたちは終始釘付けになって見ていました。

まぐろに包丁が入っていくと「かわいそう」と言葉にする姿があり、目をつぶったり、その場から離れたりする子どももいました。解体が進み見慣れた切り身の姿に変化していくと「美味しそう」という言葉が聞こえてきました。解体中は匂いを敏感に感じとり、「くさい」と鼻をつまむ子どもや、骨がどのような作りになっているかが気になっている子どもがいて、子ども一人ひとりの感じ方や反応、表現の仕方の違いが見られました。

解体が終わった後は、お待ちかねの実食タイムです。ホットプレートで焼くとおいしそうな匂いが室内を漂います。かわいそうと思っていた子どもたちも見慣れた魚の姿に「おいしい」と感想を言いながら食べていました。刺身の状態で食べたいと訴える子どももいました。一連の流れや匂いに誘われ、勇気を出して食べてみようとする子どももいて、食の拡がりにつながる場面にもなりました。

命をいただくという経験を目の前で見て、感じて、貴重な時間になっていたように思います。

文:子ども発達支援センターつむぎ 浦和美園スタッフ

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