発達支援つむぎ 調布「My雑巾を作ろう」

2025.06.16

#発達支援

過ごしやすい、さわやかな季節になりました。発達支援つむぎ 調布ルームでは日課活動として、リズム体操、雑巾がけ、座禅を行っています。

今回はその中でも「雑巾がけ」の取り組みに注目したいと思います。雑巾がけは、自分たちで使う部屋を綺麗にするだけではなく、「絞る」動作や、雑巾がけをする際の「高這い」の姿勢の保持など、全身を使って行うため、バランス感覚や筋力向上を育むことができる活動です。より雑巾がけを楽しく行うために、自分で刺繡を行う「My雑巾作り」を提案しました。今回は、Aちゃんが初めての刺繍に挑戦した様子をご紹介します。

刺繍をしているAちゃんの手元

刺繍には、ホンモノの針を使用します。

針を手に取り観察すると、先が尖っていることに気付きました。「針が刺さったら危ない」と言葉にしたAちゃんは、その後慎重に針を扱う様子が見られました。ホンモノを使用することで、危機管理や物の扱いを体感して学ぶことができます。

まずは、糸通しです。好きな色の刺繍糸を選び針穴に通します。針穴はとても小さく、糸を持っている手が震えてなかなか思うようにいきません。根気強く挑戦し、通すことができると「できた!」と自信たっぷりの表情になっていました。

糸通しの様子

さていよいよ、縫い刺しです。雑巾を刺繍枠にはめると、好きなところに針を刺します。糸がピンと貼るまで引っ張り、また針を刺していきます。

雑巾に針を刺している様子

Aちゃんは糸の色を数回変えながら、何度も縫い刺しを繰り返し、夢中になって取り組んでいました。

そして、ついに出来上がりです。

「可愛くできた!初めてだったけど、楽しかったー」と、弾ける笑顔を見せていました。

完成した刺繍

自分で作った雑巾は、特別です。雑巾掛けを行う際のモチベーションにもなります。その後の「My雑巾」を使った雑巾掛けは、とても気合いが入っていました。

このように、つむぎ 調布ルームでは、ホンモノを使用した継続的な支援を行っています。

子どもたちの「やってみたい!」「面白そう」という気持ち、ホンモノを使用する緊張感、挑戦と失敗の上での成功体験は、「生きる力」を育みます。「点」ではなく「線」で繫がる支援を実践していき、確かな積み重ねの中で、できることが増え、自信をもって成長して欲しいと願っています。

文:発達支援つむぎ 調布ルームスタッフ

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