発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷「みんなで作ったお祭り」

こんにちは、発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷ルームです。今回は年長児の子どもたちと一緒にお祭りを企画・開催した様子をお伝えします。

まず、子どもたちとお祭りでどんな店を出したいか、何を作りたいかなどを話し合いました。話し合いの中で「綿あめを作りたい」という意見が出ましたが、「綿あめは専用の機械がないと作れない」と他の子どもが教えてくれました。そこで、「つむぎにあるもので作れるものを作ろう」と意見がまとまり、最終的に“かき氷づくり”をすることに決まりました。また、店の決め方を多数決にするか、じゃんけんにするか、なども子ども同士で相談し、最終的にたこ焼き屋と輪投げ屋、ヨーヨー屋をやることに決まりました。普段は自分の思いを言葉で伝えることが難しい子も、お祭りへの期待から、やりたいことを積極的に伝える姿が見られました。

ホワイトボードにやりたいことを書いて会議する子どもたち

その後も、お祭りに必要なものを毎回の活動の中で作りながら進めていきました。看板づくりでは、「もっと文字が大きい方が見やすいんじゃない?」「絵がないと分かりにくいよ」など、意見を出し合い、より良いものにしようとする姿が見られました。

お店の看板をつくる子どもたち

様々な準備を重ね、いよいよ本番の日を迎えました。

子どもたちは自分で作った浴衣を身に着け、準備を進めます。屋台は二人一組で担当し、看板をどこに置くと見やすいか、どう説明したらわかりやすいかなどを、子どもたちと一緒に考えながら進めました。二人一組にすることで、コミュニケーションをとる相手が明確になり、言葉でのやり取りがより活発になります。また、お客さんの立場になって考えることで、相手の気持ちを想像する良い経験にもなりました。

店にお客さんが来ると、「ここから輪投げをするとやりやすいよ」と声をかけたり、「これはちょっと辛い味なんだよ」と説明したりしながら、それぞれが店員になりきって楽しむ姿が見られました。

お祭りの後に、「輪投げで2本入れられて嬉しかった」「たこ焼きの種類を教えてもらって嬉しかった」など、それぞれが楽しかったことを言葉にしてみんなに伝える時間を設けました。その後、画用紙に思い思いの絵を描きました。一度言葉にして表現したことで、イメージを思いのままに絵に表現できたように感じました。

輪投げで遊ぶ子ども

今回のお祭りを通して、自分の感じたことを言葉にして伝えたり、相手の話を聞いたりする経験が積み重なり、表現力や他者の気持ちを理解する力の育ちを感じました。子どもたちは、話し合いから準備、本番、振り返りまでの一連の活動を通して、協力する楽しさや、自分の思いを伝える大切さを感じたのではないでしょうか。また、初めてのことが苦手な子や、先の見通しが持てないことで不安になる子も、継続した活動を行うことで活動のイメージが沸いたり、見通しが持てるようになったりと、安心した気持ちで意欲的に参加する姿が見られていました。

今後も、一人ひとりの“やってみたい”“伝えたい”という気持ちを大切にしつつ、協同で行う楽しさや継続することで生まれる達成感につなげていけたらと思います。

文:発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷ルームスタッフ

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