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「MUBG × 焚火の台所」 南魚沼で開業式典・内覧会を開催 ─保育・農業・狩猟・雇用が循環する、新たな地方創生モデルがスタート

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新潟県南魚沼市に、新たなまちづくりの挑戦の舞台となる複合施設「南魚沼ブルワリー・ジビエ(MUBG)× 焚火の台所」が誕生しました。

2026年9月4日のグランドオープンに先立ち、9月1日、現地にて開業式典および内覧会を開催いたしました。当日は自治体関係者や地元猟友会、地域の事業者など約110名の皆様をお迎えし、ジビエの解体加工施設、クラフトビールの醸造所、そして田園風景を一望するビアレストランをいち早く見学いただきました。当日の様子と、施設に込めた想いをお届けします。

式典内覧会の様子
関係各所の皆様にお集まりいただいた開業式典

地域資源をつなげる「3つの機能」

「MUBG × 焚火の台所」は、捕獲された野生鳥獣を食材として活用し、地域の農産物と共に提供する多機能型複合施設です。

施設全景
「MUBG × 焚火の台所」外観
施設全景
南魚沼の美しい景色に映えるシックな建屋

1. 食育の場となるジビエ解体加工施設「MUG」

捕獲した野性鳥獣の搬入から製品化までの全工程をガラス越しに見学できるつくりになっています。子どもたちが山の命が食べ物になるまでの過程を知り、「命をいただく」大切さを学ぶ食育の場としても活用します。

解体加工施設
搬入された個体は洗浄後、一次加工室へ。搬入エリアと加工室を冷蔵保存室でつなぎ、鮮度と衛生を保ちます。
解体加工施設
解体加工の全行程を見学できる食育の場に

2. 地域に新たな資源を創るクラフトビール醸造所「MUB」

1階のブルワリーではオリジナルビールを醸造します。将来的には収穫量が少ない棚田でホップ栽培を推進し、地元産ホップ商品の展開を目指します。また、春から秋が中心となる米づくりに対し、ビール醸造は年間を通して並行生産が可能です。事業の複合化によって通年雇用を創出し、持続可能な農業従事者確保にも貢献していきます。

醸造施設
自社栽培のホップや米麹を使用したクラフトビールを製造
醸造施設
「焚火の台所」店内からも、ブルワリー施設内部の様子をご覧いただけます

3. 地の恵みを味わうビアレストラン「焚火の台所」

2階のビアレストランでは、1階で加工・製造したジビエ肉やクラフトビールを、旬の地野菜と共に提供します。店内に一歩足を踏み入れると広がる美しい田園風景も、自慢のひとつです。

焚火の台所
大きな薪窯が目を惹くオープンキッチンには、できたてのクラフトビールを注ぐビールタップが並びます
焚火の台所
一面ガラス張りの開放的な店内には、四季折々の美しい景色が広がります

田植え体験から始まった23年に及ぶ南魚沼との交流

どろんこ会グループと南魚沼市との交流は、2003年にさかのぼります。地域の方々が、園児の田植え体験を温かく受け入れてくださったことから始まりました。以来毎年、子どもたちだけでなく保護者やスタッフも田植え・稲刈りに訪れるようになり、現在では全国から年間約1,700人が訪れる行事へと成長しています。

田植えをする子どもたち
田植え・稲刈りは、どろんこ会の大切な労働教育の一つ

この交流は、耕作放棄地を活用した減農薬の米づくりへと発展していきました。2013年には「株式会社南魚沼生産組合」を設立し、中山間地の棚田を積極的に引き受けて減農薬コシヒカリを生産。現在は46ヘクタールの田んぼで年間約106トンの米を生産し、全国のグループ施設の給食米として供給しています。

また、2017年には「南魚沼どろんこ保育園」も開設しました。

中山間地の棚田
引き受けた農地の約9割が中山間地の棚田。大型機械による自動化が難しく、手作業と工夫が欠かせません

こうして地域農業の一翼を担う歩みの中で直面したのが、農作物への深刻な鳥獣被害でした。代表の高堀は自ら狩猟免許を取得し、地元猟師の方々と共に捕獲活動に参加。しかし、捕獲したイノシシやシカを処理・加工する施設が不足しているため、せっかくの命が活かされずに捨てられてしまう「命のフードロス」に直面したのです。

狩猟の様子
左から:高堀代表、地元猟師の方、諸我本部長

そこで、「捕獲した鳥獣をおいしいジビエ肉として提供できる拠点を」という強い思いから誕生したのが、この「MUBG × 焚火の台所」です。将来的には全国のグループ施設や市内の小・中学校の給食、さらには地域や都心レストラン等への供給も目指しています。

高堀代表が語る南魚沼への思い

式典には、南魚沼市役所や地元猟友会をはじめとする関係者の皆様にご参列いただきました。冒頭では「農業を、地域を、次の世代へ」と題した紹介動画を上映。南魚沼市との23年にわたる歴史と新施設が目指す未来像を参列者の皆様と共に分かち合い、新たな一歩を見守っていただきました。

上映の様子
どろんこ会が目指す南魚沼の未来を、参列者の皆様へ

挨拶に立った高堀代表は、23年間の歩みを振り返るとともに、「師匠」と慕う地元猟師の方から学んだこと、そして内に秘めた想いを語りました。

「『東京から来た者が大きな建物を建てて…』と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私たちは真剣にこの地域へ恩返しがしたい。その一心で必死に考え、ようやく今日という日を迎えることができました。ここからがスタートです。実際に運用していく中で出てくる課題も、市や地域の皆様と対話を重ねながらともに解決し、山間地の循環型モデルとして、全国に力強く発信していきます」と、決意を表明しました。

マイクで話す高堀代表
高堀代表のスピーチに会場全体が静かに耳を傾けました

続いて、南魚沼市の林茂男市長からのビデオレターが披露されました。

「公私連携のもと、これまでも地域の特色をいかした子育て支援をいただいてきました。当市にとっても大きな課題である自然環境の保全、地域の賑わい創出、そして産業発展の大きな原動力となることを心から期待しています。明日にはどろんこ会グループと南魚沼市で包括連携協定を締結する予定です。今後はより一層連携を強化し、さらなる高みを目指してまいります」

林市長ビデオレター
翌日の包括連携協定締結を控え、力強いメッセージを寄せてくださった林市長

式典終了後は、スタッフの案内による内覧会を実施。各施設設備をじっくりご見学いただきました。ビアレストランではクラフトビールの試飲会も行われました。

見学の様子
各施設を案内するスタッフの説明にも熱が入ります
試飲
華やかなヘイジーIPAと、麦芽のコク豊かなペールエール2種を試飲で提供。繊細な味の違いを飲み比べるのもクラフトビールの楽しみ

ご来場いただいた皆様からは、「オープンしたらすぐに訪れたい」「地元のクラフトビールとして自店で提供するのが楽しみ」「加工から販売までのスキームが確立され、地域の新たなモデルとなることを期待している」といった温かいお声を多数いただきました。

前日まで準備にあたっていた式典担当者も「感無量」の一言。4日の開業に向けて、スタッフ一同より一層気を引き締める一日となりました。

保育を起点に持続可能なまちづくりへ

子どもたちに豊かな体験を届けたい。そんなある一日の田植え体験から始まった交流は、米づくり、棚田保全、害獣対策、命をいただく教育、クラフトビール醸造、そして地域の食を提供する交流拠点へと結実しました。

私たちはこれから、ここから、南魚沼の豊かな恵みを次の世代へつなぎ、地域の皆様とともに新しい未来の景色を創造してまいります。

営業情報

「MUBG × 焚火の台所」は当面の間、以下の時間帯で営業しています。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

営業時間:金・土・日曜日 17:00〜22:00(2026年10月現在)
ご予約:公式食べログ、公式Instagram DM、またはお電話にて承ります。

食べログ「焚火の台所」

施設情報

「MUBG × 焚火の台所」公式Instagram

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関連サイト

株式会社南魚沼生産組合(どろんこ会グループ)

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