2021年5月開園予定!「駅隣接の新築ビル内保育園」(仮称)メリー★ポピンズ 川崎西口ルーム

2020.11.19

#保育

Doronkoを支える人々 メリー★ポピンズ 川崎西口ルーム

2021年5月にJR川崎駅西口の「川崎デルタ(KAWASAKI DELTA)」JR川崎タワーオフィス棟の2階に「(仮称)メリー★ポピンズ 川崎西口ルーム」(神奈川県川崎市)が開園します。設計を手掛けたのは、これまでどろんこ会グループの「駅型保育園」の設計に関わってくださっている一級建築士事務所 吉田設計の吉田瑞希さんです。

「(仮称)メリー★ポピンズ 川崎西口ルーム」はどのような保育園になるのか、吉田さんにお聞きしました。

使い勝手のよさに配慮した駅隣接の新築ビル内保育園

――メリー★ポピンズ 川崎西口ルーム(以降、川崎西口ルーム)は、どういった環境にある園なのでしょうか。

現在、川崎駅西口側の線路沿いの街区「KAWASAKI DELTA」では、JR東日本グループによって、ビジネス・宿泊・商業機能を備えた大規模複合型まちづくりが進められています。川崎西口ルームが入るのは、このビルのオフィス棟2階です。駅からは歩行者デッキでつながるので、道路に出ることなく、またエレベーターや階段を使うこともなく、徒歩3分程度でアクセスできます。大規模商業施設や高層マンションなどが立ち並ぶ、ビルに囲まれた都会的な環境ではありますが、徒歩圏内には子どもたちが遊べる公園もあります。

川崎駅北口側の駅ビルには、どろんこ会グループの「メリー★ポピンズ アトレ川崎ルーム(以降、アトレ川崎ルーム)」があり、お互いの園を安全に行き来することもできます。

開発中の街区「KAWASAKI DELTA」完成イメージ。出展:JR東日本ニュースより
開発中の街区「KAWASAKI DELTA」完成イメージ。出展:JR東日本ニュースより
「KAWASAKI DELTA」の配置図
「KAWASAKI DELTA」の配置図

――今回の設計に、これまでに手掛けてこられた経験や、設計後にお聞きになった現場の声から得た知見が生かされたところはありますか?

今回、メリー★ポピンズ エスパル仙台ルームとアトレ川崎ルームの園長に使い勝手などをヒアリングしたなかで、0歳児の手洗い場の高さについて、従来の高さでは使いづらいケースがあるとわかりました。0歳児といっても自分で立って手洗い場を使う子もいるとのことだったのです。そこで、手洗い場の高さを下げられるギリギリまで低くしました。

他には、各部屋の間仕切りにしている引き込み戸も、これまでの「ハンガー引き戸」から、昔ながらの下レールを引くタイプに変更しました。ハンガー引き戸は扉を上から吊るので、勢いよくぶつかったりして煽られると壊れてしまうことがあったのです。下レールで固定するタイプにすれば、ぶつかっても壊れにくくなります。逆に、保育室入口などに使った引き戸は、前回手掛けたアトレ川崎ルームで「これがベスト!」といえるほど使い勝手のいいものができたので、今回も同じものを採用しています。

――駅ビルなどに保育園を作る場合、制約がある難しさがあると伺いましたが、今回はいかがでしたか?

新築ビルなので、工事についてビル側やビルの指定業者と折衝・協議することも多く、またスケジュールが非常にタイトななかで進めていくという監理面での大変さはありました。

また、意外と苦労するのは、最初から区画の面積や形が決まっていることです。窓の位置も決まっていますし、天井にはビル側の設備や上の階の配管なども入っていて、エアコンを好きなところに設置できないケースもあります。法律をクリアしながら、同時に動きやすい動線を考えて各部屋を確保する難しさがありました。10パターンくらいレイアウトを作り、どうすれば居心地のよい空間にできるのか考えました。

保育室内のイメージ。無垢の木の床と木調の壁が温かい雰囲気を醸し出している
保育室内のイメージ。無垢の木の床と木調の壁が温かい雰囲気を醸し出している

さらに、このビルは避難に関しての特殊な法律「全館避難安全検証法」を適用しているので、単に一般的な建築基準法をクリアしていればよいというものではなく、プラスαの制約があります。これは使用する材料に影響してくるものです。例えば、扉は防火戸にしなければいけないとか、壁は不燃素材を使用し、天井裏まで上げなければならないなどの規定があります。一戸建ての園では使える材料もこの園では好きに使えないのです。それでも、保育室はできるだけ温かみのある雰囲気に仕上げたいと考え、壁は不燃の木調シートを使うものの、床は無垢の木を使って仕上げることにしました。

――働くスタッフや園児のための工夫があれば教えてください。

区画の面積や形が決まっているなかでも、職員のみなさんが動きやすい動線や収納・倉庫も確保できて、きちっと収められたと思います。

2カ所に設けた大人用トイレは、どちらも廊下側から入れるようにしました。トイレの入口を事務室側に設けてしまうと、他の職員がいる目の前でドアを開けて入らなければならず、抵抗がある人もいるのではないかと考えたからです。また、子ども用トイレに併設させるのではなく、落ち着いて使えるよう独立したスペースとして確保しました。

保育室には数カ所ホワイトボードクロスが貼られる
保育室には数カ所ホワイトボードクロスが貼られる

あとは、「メリー★ポピンズ 桶川ルーム(埼玉県桶川市)」で好評だった「ホワイトボードクロス」を、保育室の壁に数カ所と、廊下の壁にも貼りました。廊下は片面ほぼすべてホワイトボードといってもいいくらい、およそ10mに渡って貼っています。マグネットもつきますし、落書きをするなど自由に使ってもらえたらと思っています。

今回初の試みとなる園児用ロッカーの可動棚の設計図
今回初の試みとなる園児用ロッカーの可動棚の設計図

毎回悩むのは、園児用ロッカーです。どのような形状がベストか、いろいろ考えたのですが、今回はある程度高さを確保することができたので、使い勝手に合わせて動かせる可動棚を一段つけてみました。開園後に感想を聞いてみたいと思っています。

――最後に働くスタッフや園児に向けてメッセージをお願いします。

アトレ川崎ルームと距離がとても近いので、「2つで1つの園」のような使い方ができるのではと思っています。駅ビル内を通ってお互いを行き来する間に「商店街ツアー」をしたり、天気が悪い日でも散歩をしたりといった具合ですね。職員のみなさんのアイデア次第で保育の幅が広がりますし、楽に行き来できることで職員同士の交流が深められるなど、刺激もあっていいのではと思います。

子どもたちには、「遊べる園が2つあって友だちが2倍になる」と考えて、存分に楽しんでもらいたいですね。

一級建築士事務所 吉田設計の吉田瑞希さん
一級建築士事務所 吉田設計の吉田瑞希さん

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