どろんこ発祥の地・朝霞に満を持してインクルーシブ保育園が誕生 認可保育園の中に発達支援つむぎ 北朝霞ルームをつくりました

2023.10.26

#保育#発達支援

メリー★ポピンズ 北朝霞ルーム 発達支援つむぎ 北朝霞ルーム

どろんこ会グループ発祥の地である埼玉県朝霞市に今年5月、発達支援つむぎ 北朝霞ルームが新たにオープンしました。

認可保育園のメリー★ポピンズ 北朝霞ルームの床面積を増やして児童発達支援事業所を併設するという、既存の保育園を生かしたインクルーシブモデルとなります。

今回は新たにタッグを組むことになったつむぎの施設長を務める小酒井さんと、保育園施設長の山田さんにインタビューし、北朝霞ルームについて紹介します。

北朝霞ルーム外観
北朝霞駅から徒歩4分の近さにある北朝霞ルーム

駅近・系列園が多いことが魅力の朝霞エリア

—まずは北朝霞ルームの魅力を教えてください。

山田:なんといっても東武東上線「朝霞台」駅とJR武蔵野線「北朝霞」駅から徒歩4分という駅からの近さです。街の中のマンションの1階にある園なので園庭はないのですが、毎日散歩に出ていろいろな公園に行ったり、商店街ツアーに出かけたりするので、地域の方と触れ合う機会が多いことも魅力の一つだと思います。一方で周辺は交通量も多いので、外に出かけているうちに自然と交通ルールや公共のマナーを身につけることができる環境にあると思います。これは就学に向けても大切なことです。

毎日散歩に出て交通ルールも学ぶ
毎日散歩に出かけ、交通ルールも学びます

小酒井:地域の方との交流という点では、今回広くなった部分が全面ガラス張りになり、保育室がとても開放的になりました。保護者の方にも安心して見守っていただけることと、ガラス越しに子どもたちが地域の方とあいさつを交わしたり、ほほ笑みあったり、交流の場になっていることも魅力です。

ガラス張りの明るい保育室内
広くなった保育室はガラス張りの明るい雰囲気です

—どろんこ会グループ発祥の地ということもあり、系列園も非常に多いエリアですね。

小酒井:そうなんです。徒歩圏内に系列のメリー★ポピンズがとても多く、すぐ近くに kids北朝霞ルーム、駅前には朝霞台ルームがあります。今後は系列園との交流を積極的に行い、公園で一緒になった時に子どもたちが自然に混ざり合って遊べるような環境をつくっていきたいと思っています。

近くの公園で遊ぶ
近隣には公園も多くあります

山田:少し足を延ばすと三原どろんこ保育園や朝霞どろんこ保育園もあります。卒園後は皆さまざまな小学校に入学するのですが、近隣園の5歳児同士の交流や合同での小学校見学を実施することで、今通っている保育園から同じ小学校に行く友達がいなくても、就学先に系列園から来た友達がいると安心につながります。

児童発達支援と保育園、子ども同士の関わり

—つむぎの子どもたちの一日の過ごし方を教えてください。

小酒井:マンスリーと呼んでいる契約パターンでは、子どもたちは朝から登園し、午前中は保育園の子どもたちと一緒に戸外に散歩に行ったり、近隣園に確保している畑で畑仕事をしたりヤギと触れ合ったり、自然に触れる機会がたくさんあります。

戸外活動のあとは、手洗い、うがい、着替えといった生活面について、身辺自立ができるようスタッフが支援しながら取り組んでいます。そして給食も友達、スタッフと一緒に食べ、保護者様のお迎えを待ちます。

ビジターと呼んでいる契約パターンは午後からのご利用となり、1時間から1時間半の間、グループ支援や個別支援、親子支援などご家庭のニーズに合わせた取り組みを行っています。

皆で一緒に昼食をとる
保育園もつむぎも一緒に給食をいただきます

—つむぎの子どもたちと保育園の子どもたちが活動や生活を共にする際、どのような関わりが見られますか?

山田:子ども同士、もちろんトラブルはありますが、「つむぎの子だから」と区別している様子は見られません。皆自然にお互いを受け入れ、関わっています。

小酒井:特性がある子の中には自分の気持ちを伝えることや相手の気持ちを読み取ることが苦手な子もいます。伝わらない時につい手が出てしまうこともあり、表面だけ見ていると、その子に「たたいちゃ駄目」と注意することになりますが、特性を理解したうえで双方にフォローしていく必要があります。両者の気持ちを受け止めながら皆が安心して過ごせる環境をスタッフが協力し合いながらつくっています。そのためにも園とつむぎでの会議の開催、つむぎの子どもたちの支援計画の共有など日々の連携が大事です。

園とつむぎ、一緒に散歩に行く
保育園とつむぎの子どもたちは一緒に散歩に出かけます

実際、北朝霞ルームの子どもたちの散歩に同行すると、途中エノコログサをとりたいと歩みを止めた保育園の子がいました。それを見たスタッフはすかさずほかの子どもたちと一緒に数を数えて気を引きながら待ったり、次につむぎの子が散歩の列から遅れた時には「がんばれ」の声が子どもたちから自然に上がったり。スタッフがフォローし合ったり、子どもたちがお互いを励まし合ったり、自然な優しさがあふれる姿が見られました。

発達支援のスタッフも積極的に保育に関わります

—今年度から新たに併設施設としてスタートを切り、どのような支援や体制づくりをしていますか?

山田:これまで保育園でも発達に気がかりのある子はいたので、私自身も障害児保育について学び、支援に関わりたいという気持ちがありました。園のスタッフも支援を必要とする子が集団の中でどう過ごせるかを日々模索していますが、つむぎのスタッフが専門士の目線からアドバイスをくれたり、保育に積極的に協力してくれるので不安はありません。これからどんどんよい園になる、成長していけると、確信しています。

密なコミュニケーションを意識する施設長2人
施設長のデスクは隣同士で常にコミュニケーションを取り合っています

小酒井:山田さんがお話ししたように、専門職であってもしっかり保育に入っています。最初は誰がいつシフトに入っているのか、いつ何の仕事をしているのかが見えなかったので、それをホワイトボードで見える化しました。つむぎのスタッフも保育園の行事の計画を立てたり、空いている時間に事務に入ったり、つむぎの仕事だけではなく保育に積極的に関わることで、スタッフ同士もよい関係がつくれていると思います。つむぎスタッフが保育に入る分、子どもを見る目が増え、保育活動の幅も広がったのではと思います。

朝霞エリアの子育てに必要な支援を届けます

—最後に、併設施設として今後の抱負をお聞かせください。

小酒井:法改正により園もつむぎも双方のスタッフが双方の子どもを支援できるようになったことはとても大きいと思います。インクルーシブ保育というどろんこ会グループの理念を体現するモデル園を目指していきたいです。何よりも子どもの最善の利益を考えながら環境をつくり、また、スタッフが皆楽しく仕事をすることができる環境を整えていきたいと思います。さらに近隣園を巡回して気になる子がいた時に、どろんこ会グループ発祥の朝霞エリアに初めてできたつむぎとして、系列園にも支援を届けられるようにしたいです。

山田:私も同じ想いです。北朝霞ルームのスタッフも新しい環境になってもとても前向きに、真剣に子どもたちと向き合っています。時にはうまく行かない時もあるけれど、スタッフ皆でフォローし合える環境になっていると思うので、まずはしっかりと土台をつくっていきたいです。また、近隣の系列園と話していると気がかりなお子さまへの支援の方法やアプローチの仕方が分からないという声も聞きます。私たちがしっかりと地域に根付くことで、朝霞エリアで支援を必要としている子どもたちにつながっていければと思います。

北朝霞ルームの施設長二人
山田さん(左)と小酒井さん。経験豊富な2人が子どもたちの成長を支えます

—現在のつむぎ 北朝霞ルームの利用状況を教えてください。

小酒井:マンスリーは乳児の定員が埋まりつつあります。2023年10月時点では木曜日と金曜日をお勧めしております。幼児とビジター枠にはまだ余裕がありますので、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

もしお子さまのことでお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にお越しください。また、北朝霞ルームにはカフェスペースがあり、利用者の方はもちろん、地域の方もご利用いただけます。こぢんまりとしたスペースですが、コーヒーや紅茶を飲んでちょこっとひと休みするのにぴったりです。

つむぎカフェの様子
コーヒーや紅茶でほっとひと息

朝霞エリアの子育てを支えていく新生・メリー★ポピンズ 北朝霞ルーム、発達支援つむぎ 北朝霞ルームにますますご期待ください。

北朝霞ルームの日々の活動はぜひブログもご覧ください。

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