発達支援つむぎ ふじみ野「みんなで頑張った米作り」

朝晩はぐっと気温が低くなり、日中は長袖1枚でも過ごしやすくなってきました。お休みの日には様々な場所から運動会の音楽が聞こえ、お店ではブドウや柿などの果物が並び、子どもたちはどんぐりや落ち葉などを拾って遊んでいます。運動や食、芸術の秋を感じる今日この頃です。

発達支援つむぎ ふじみ野ルームでも、食育や季節感を育む体験活動のひとつとして5月から始めた米作りが、暑い夏を越え、子どもたちと稲刈りを迎えました。

今年は併設している保育園と協力をしながら平地からミニ田んぼを作り、6月に発砲スチロールの田んぼも加え田植えをしました。約15㎝程度の稲はすくすく育ち、約60㎝まで伸び、白い花が咲くと穂がなりました。その成長を子どもたちと楽しみながらお米の収穫を期待しました。

ミニ田んぼの様子

7月に入るとさらに穂は重くなり、垂れ始めました。そして、その穂を狙って「ウンカ」という虫がついてしまい、多くのお米が食べられてしまいました。食べられてしまった穂を子どもたちと触り、悲しみながらも「美味しいお米の証だね」と、自然の難しさを感じました。

穂がなった稲

猛暑が続いた8月には田んぼに張っている水が乾いてしまい、1日1回は水を補給しましした。9月に入り田んぼの水を調節し始めると穂は黄金色に変化していきました。稲刈りの当日は「大きくなったね!」「緑から茶色に変わった!」「中にお米は入っているかな?」と子どもたちとやりとりを楽しみながら、ミニ田んぼと発泡スチロール田んぼの稲刈りをしました。子どもたちはしゃがんだままの姿勢ではさみを握り、5~6本束になった稲を、汗を流しながらも最後まで刈ることができました。刈り終わった子どもたちの表情からは、達成感や充実感が感じられました。また、田植えの時にはしゃがんだままの姿勢が難しかったり、指先の力の調節に苦戦したり、飽きてしまった子も居た中で、最後まで刈った子どもたちの成長も同時に感じることができました。

稲刈りをする子どもたち

刈った稲は2週間ほど乾燥させ、10月の体験活動で脱穀、籾摺りをし、少量のお米を収穫することができました。そのお米を混ぜたおにぎりは、5月に親子で仕込んだ味噌もつけ、格別の美味しさでした。

おにぎりを食べる子ども

虫に穂を食べられ、暑さによる水不足など自然による被害などはありましたが、無事に収穫し、食べることが出来ました。稲の成長と共に、子どもたちの成長も感じられた今年の米作り。今年の経験を踏まえて、来年も米作りに挑戦したいと思います。

文:発達支援つむぎ ふじみ野ルームスタッフ

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