発達支援つむぎ 北千住「食べてみようかな、自分たちで時間をかけて作ったからこそ」

2023.01.18

#発達支援

発達支援つむぎ 北千住ルームは、併設する北千住どろんこ保育園の子どもたちと共に過ごす、マンスリー支援を行っています。

この日は、給食で食べるみそ汁を自分たちで作りました。

まずは、身支度を整え、調理スタッフの話を聞きました。にんじんと玉ねぎを分担して調理することになり、どちらにしようか悩み、それぞれ野菜をじっと見つめていました。スタッフに実物の野菜を見せてもらいながら、指さしや言葉で自分の意志をスタッフに伝えます。

にんじんを洗う子ども

玉ねぎを選んだ子は、皮を剥いて包丁で切りました。「先生は、玉ねぎを切ると涙がでちゃうんだよ」というスタッフの言葉に対し「僕は泣かない!」と、涙目になりながら答えていました。素材がもつ不思議な性質を知ることができました。

にんじんを選んだ子は、流水で洗い、葉っぱを取り、包丁で切りました。普段と異なる場面に緊張しているのか、スタッフの洋服の袖を掴みながら洗おうとする姿もありました。食育のなかで、普段とは異なるドキドキ感を味わえることも、良い経験です。

葉っぱをとる子どもたち

野菜の準備ができたら、調理スタッフがかつおぶしで出汁をとったり、味噌を溶いたりするところをじっと見つめます。大きな鍋なので、お湯が沸くまで時間がかかります。沸くまでの間、「まだ?」と待ちきれない様子でした。スタッフが「給食を作るって大変なんだよ」「出来上がるまでに時間がかかるんだよ」と話をし、自分たちが食べている給食は、出来上がるまでに手間や時間がかかっているということを知る機会になりました。

みそ汁の出来上がりを待つ子どもたち

みそ汁を楽しみにしながら給食までの時間を過ごし、いよいよ給食の時間です。

野菜が苦手で普段はあまり口にしない子に「みんなで作ったんだよね」と声をかけると、作ったときのことを思い出したのか、スタッフとの言葉のやりとりが広がりました。そして、なんと一口ぱくり。自分たちで作ったからこそ、食への興味関心が高まり、食べてみようという気持ちを生み出し、食べるきっかけになりました。

「ただ食べるだけ」ではなく、「楽しく・美味しく」ということを忘れずに、子どもたちの「食」を今後も豊かなものにしていきたいと思います。

文責:発達支援つむぎ 北千住ルーム 職員

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