発達支援つむぎ 前原「協同性の育ち」
2025.08.05
#発達支援
こんにちは、発達支援つむぎ 前原ルームです。
ここ沖縄はあっという間に梅雨が明け、7月に入るとじりじりとした暑さと共にセミの鳴き声が聞かれ、いよいよ夏本番の8月を迎えました。子どもたちは、この暑さを肌いっぱいに感じ取りながら、虫捕り、水遊び、氷遊び、築山段ボール滑り、ルール遊び、ごっこ遊びとさまざまな戸外活動に夢中です。
7月にはみんなが楽しみしていたプール開きをしました。去年の今頃は、水に対する感覚の苦手さからプール活動に参加することが難しかった子が、後半の楽しかった記憶から、今年ははやる気持ちを抑えきれず、水が溜まる前から何度もプールを覗き込む姿がありました。
待ちに待ったプール開き当日。水の流れを全身で受けながら、にこやかな表情で楽しそうに泳いでいる姿に、喜びもひとしおです。
また、水面の揺らめく輝きに繰り返し拳を落とし、その心地よさをスタッフに視線を送り、共感を求める、そんな成長も垣間見ることができました。

水遊びでの一幕。ホースを貸すことができなかった子が、相手の子に氷水をかけられ、この表情です。さっきまでの「絶対に貸したくない」という気持ちが揺さぶられ、「やっぱり、お兄ちゃんとも一緒に遊びたい」という気持ちに変化した瞬間でした。相手の気持ちや考えに気付き、自分の気持ちに折り合いをつけながら、相手に関心を寄せ理解しようとする力の育ちを感じました。

昼食前の一幕。スタッフがテーブルを運ぼうと持ち上げると、ひとりまた一人と仕事を手伝う子どもたち。自然に「よいしょ、よいしょ。」の掛け声が響き渡りました。

日課での一幕。ヤギのエリーちゃんへのエサ(干し草)をカゴいっぱい入れて運んでいる子。それを発見した子は、誰に言われた訳でもなく「一緒に持つよー」と駆け寄り、協力し合う姿がみられました。

このように、友だちと折り合いをつけ、協力することの楽しさや充実感を味わいながら、同じ目的や願いをやり遂げようとする姿に多々出会います。
時には大人が介入し、手助けをすることも必要です。しかし、子どもたち同士が、関わりの中で学び合う経験を削がないように見守る姿勢も大切だと改めて感じました。ただ中には、感覚調整の困難さから、どうしても共同作業を苦手とする子どももいます。そんな時は、「フラフープ電車」や「友だちとボール運び競争」といった相手のペースに合わせて身体の動きを調整する遊びなどを取り入れていくことで、楽しく学び合える環境づくりをします。
これからも、子どもたちがさまざまな実体験を通して、嬉しい、悔しい、悲しい、楽しいなどの感情体験を積み重ねていくことで、互いにより関係を深めていけるように、寄り添いながら見守っていきたいです。
文:発達支援つむぎ 前原ルームスタッフ
発達支援つむぎ 前原ルーム施設情報を見る






