発達支援つむぎ 新羽「子どもが好きな遊びを大切に」

2023.03.02

#発達支援

発達支援つむぎ 新羽ルームでは、子どもの「やりたい」という気持ちを大切にしており、子どもから「この遊びをやりたい」「これが好き」という発信があると、その遊びを活動に取り入れています。今月は、好きな遊びを活動に取り入れたことで、変化があった子どもの紹介をしたいと思います。

Aくんは支援への参加に消極的で、「行かない」と話していました。活動中は1人で過ごす時間が多く、集団遊びに参加することは少なかったです。好きなものは国旗で、国旗を見て国の名前を言ったり、ブロックで国旗を作ったりすることが得意です。そこで、絵の具で国旗を描く活動を支援に取り入れることにしました。

絵の具で国旗を描く子どもたち

国旗を作る話をAくんにすると興味を持ち、意欲的に活動に取り組み始めました。「国旗つくりたい」と自分から発信するようになり、支援への参加も意欲的になりました。他児も絵の具に興味を持ち始め、絵の具を使ったお絵描きを自由に楽しみました。作品が増えると旗のように部屋に飾ったり、公園に紙とペンを持って行きお絵描きをしたりと活動が広がっていきました。

完成した国旗の絵
公園で絵を描く子ども

継続していく中でAくんに変化がみられ始め、飾ってある作品を見て「あれはBくんが作ったやつだ」と友だちが作ったものに興味を持つようになりました。また、最初は支援の時間すべてを使って国旗作りをしていましたが、徐々に国旗作りに満足すると別の遊びに加わるようになりました。

最終的には、最初から友だちと一緒に遊ぶようになり、遊びを共有する時間が増えました。Aくんは好きな遊びを繰り返し行う中で、満足感や達成感を感じ、気持ちが満たされたことで周囲を見る余裕ができたのだと感じました。それによって友だちの遊びに興味を持つようになり、集団遊びに参加することが増えました。

パラバルーンで遊ぶ子どもたち

今後も国旗作りや絵の具でのお絵描きをやりたいという話が出ており、紙すきを行って自分たちで紙を作り、その紙にそれぞれ好きなものを書こうということになりました。引き続き、子どもが好きな遊びを大切にしながら活動を行い、遊びを展開していく中で、子どもの成長を追っていきたいと思います。

                                          

文:発達支援つむぎ 新羽ルーム 職員

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