発達支援つむぎ 前原「主体性を育む日々」

2025.10.07

#発達支援

こんにちは、発達支援つむぎ 前原ルームです。

沖縄はまだ蒸し暑い日が続いていますが、吹いてくる風が少しずつ涼しくなってきました。子どもたちと「風が気持ちいいね」「今は夏?冬?」と沖縄のわかりづらい秋を身体で感じています。

つむぎ 前原ルームは、前原どろんこ保育園と併設になっており、園の子どもたちと同じ空間で過ごしています。

それぞれ異なった考え・感覚を持つ子どもたちが、それぞれ好きな遊びを「考え」「選び」「実行」することで、主体性を育む場になっています。そんな前原の日々の様子をご紹介します。

ある日、縁側で5歳児クラスが紙すき体験をしました。そこには、紙すきをしている子どもたちの姿を「じーっ」と見つめていた2歳児の子がいました。

スタッフはしばらく、その子が何をしたいのか様子を見守っていました。すると、何度も材料に手を伸ばす姿が見られ、その子の「私もやりたい」という気持ちが伝わってきました。

「やってみたいんだね」と気持ちを受容しつつ、その子の発達を考慮し、すべての工程ではなく一部の工程を用意しました。

ビニール袋に紙を入れる子ども

その子は夢中で小さくちぎられた折り紙をペットボトルの中に入れ、満足そうな表情を見せました。

主体性を育むためには、子どもたちの「やってみたい」という気持ちを大人が尊重し、環境を整える事が大切です。環境においても何歳だからこの遊びという風に分けずに、個人の発達に合わせてサイズ感や工程を変更する必要があります。

こちらの写真は夏野菜カレー作りの様子です。キャベツをちぎったり、皮をむいたり、野菜を切ったりと様々な作業をブースごとに分けました。子どもたちはやってみたい作業コーナーへ行き、調理を愉しむ姿がみられました。

じゃがいもを包丁で切る子ども

それぞれの発達を見極めながら、ひとりでもできそうな子にはできるだけ大人の補助を減らし見守ります。

内心ヒヤヒヤしているスタッフの右腕にもご注目ください。安全面に配慮しつつ、手助けしたい気持ちをぐっとこらえて、子どもたちの自立心を育んでいます。

玉ねぎを包丁で切る子ども

発達的に一人では難しい子も補助があれば、野菜を切る感覚を楽しむことができます。どの年齢どんな発達の子でも「やってみたい」という気持ちを尊重し、可能な限り実現できるよう、スタッフは日々方法を模索しています。実際に経験することで刃物の危険性や使い方、料理をする楽しさを学び、感じることができます。

主体性を育むためにはそれぞれの子どもに合った方法を選択できるような環境が必要です。そのために個々の発達を知る必要があり、個々の発達を知るためには日々の見守りが大切になってきます。困っているのかな、難しそうだなと思う場面でも少しだけ待ってみてください。そうすることで、その子の「できる事」と「まだ難しいところ」が見えてきます。

下の写真のように「まだ難しい」ところはできる子が助ける場面もどろんこ保育園ではよくみられる光景です。大人が思うより子どもたちは「自分でやりたい」のです。その気持ちを大切にしてあげる事が主体性の土台となると日々感じています。

調理したカレーを食べる子ども

発達支援つむぎ 前原ルームの見学、ご相談は随時行っておりますので、お気軽にお問合せください。スタッフ一同お待ちしております。

文:発達支援つむぎ 前原ルームスタッフ

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