和太鼓演奏に挑戦。子ども発達支援センターつむぎの「どろんこ祭り」

2019.08.15

#イベント

子ども発達支援センターつむぎ 浦和美園

どろんこ会グループでは、毎年夏に保護者や地域の方と一緒に企画・運営する「どろんこ祭り」を開催しています。今年も各保育園にて趣向を凝らしたどろんこ祭りが開催され、たくさんの子どもたちや保護者、地域の皆さまに楽しんでいただきました。

今回は、「子ども発達支援センターつむぎ浦和美園」(埼玉県さいたま市)で行われたどろんこ祭りの様子をお伝えします。

職員による渾身の和太鼓演奏。一気に高まるお祭りモード

和太鼓リーダーの野崎さん
和太鼓サークルに所属している野崎さんがリーダー

オープニングは、職員による和太鼓の演奏でした。職員たちはこの日まで、和太鼓リーダーの野崎さんを中心に2週間かけて練習してきました。和太鼓は譜面がなく、「口伝」によって伝承されていく楽器。野崎さんは、その点に心地よい魅力を感じ、和太鼓を始めたそうです。

古川施設長は、どろんこ祭りに和太鼓を取り入れることにした理由について、「和太鼓はお腹に響くような音を感じられる楽器。大きな音が苦手な子も、はやしはやされて一緒に『わっしょい』って楽しめるのではないかと思っています。コミュニケーションが苦手な子にも、その輪の中にいるのが心地いいなと感じてもらえたら良いですね」と語ります。

まずは、古川施設長の太鼓に合わせて野崎さんが「わっしょい!わっしょい!」と掛け声をあげます。すると、それに続いて職員たちが「わっしょい!わっしょい!」と言いながら登場。大きな掛け声と太鼓の音で、その場が一気にお祭りモードになりました。

和太鼓演奏
息のあった和太鼓の演奏はまさに圧巻!

そして、皆、位置についてドドン、ドドンと息の合った太鼓のパフォーマンス。職員たちの一生懸命で楽しそうな姿は、その場で見ていた子どもたちにも伝わったようです。

太鼓の音に合わせて飛び跳ねる子、手拍子をする子、職員をじっと見つめる子。中には一緒に「わっしょい」と声をあげる子もいました。大きな音にびっくりして耳を塞いでしまう子もいましたが、どんな形でも「自分なりに」参加することが大切です。演奏する職員たちは、太鼓を叩きながらも子どもたちの様子に目を配っていました。

キメポーズ
キメのポーズもバッチリ決まりました!

最後のポーズが決まると、大きな拍手が起こりました。演奏終了後、「うまくいきました!」と語る野崎さんの顔は、達成感でいっぱいの笑顔でした。

それぞれの楽しみ方を大事にしたどろんこ祭り

ウォータースライダー
何度滑っても飽きない楽しさ!

園庭には、ウォータースライダーや巨大シャボン玉作りコーナー、そしてヨーヨーすくいが用意されました。

ウォータースライダーは、築山の上からシャワーの水とともに一気に滑ります。下では職員が受け止めてくれるので、小さい子どもでも安心して楽しめます。1人では怖いという子は職員が膝の上に乗せて滑ります。

「ほぼ毎日通っているマンスリー利用の子どもたちは、普段の活動でもウォータースライダーで遊んでいますが、今日はいつもの雰囲気と違うというのを感じ取ったのだと思います。今日は様子を見ている子が多かったですね。きっとそれぞれ肌で感じるものがあるのだと思います」と橋本副施設長。参加を大人から促すのではなく、子ども自身の意思を優先して見守る職員の姿勢が垣間見えました。

巨大シャボン玉作り
長いモールで作った輪っかで大きなシャボン玉を作りました。

巨大シャボン玉コーナーでは、小さい子から小学生まで、たくさんの子どもたちが大きなシャボン玉作りに挑戦しました。

巨大シャボン玉コーナー
子どもの興味を引く仕掛けがある巨大シャボン玉コーナー

台の上には、カエルの機械が置かれていて、ひっきりなしにシャボン玉が出てきます。これは、祭りを盛り上げる小道具とも捉えられますが、実はそれだけではなくもっと深い意味がありました。

古川施設長によると、「つむぎ浦和美園には、すぐに巨大シャボン玉が作れることに気づく子もいれば、なかなか気づけない子もいます。この機械を置くことで、子どもたちが自ら、その先にあるもっと大きなシャボン玉作りに気づけるようにと考えたんです」とのこと。大人が言葉をかけるのではなく、子ども自らが気づいて興味を持つことを大事にしていました。

中学生がお店を手伝った
中学生がお店を手伝ってくれました。

2階では、マンスリーの子どもたちの普段の様子を上映するスライドショーやフリーマーケット、保護者の方のためのワークショップも開催されていました。

フリーマーケットには、無料の子ども服(古着)や職員手作りの雑貨、そして職員がUFOキャッチャーでゲットしたというぬいぐるみなどが並びます。大きなぬいぐるみを抱えて、嬉しそうにする子どもたちの笑顔がたくさん見られました。

保護者が楽しめるスペースも
保護者の方がほっとできる空間も用意された

子どもたちがお祭りを楽しんでいるかたわら、靴下を使ったぬいぐるみ作りを楽しむ保護者の方の姿も。親同士でゆっくり話す時間がなかなか取れない保護者のみなさんが、ここでは子育ての悩みなどを話しながらチクチク縫う時間を楽しまれていました。

梅ジュース
美味しい梅ジュースが出来上がりました!

どろんこ祭りの楽しみのひとつ。手作りの焼きそばや冷やしパイン、梅ジュースが用意されました。

梅ジュースに使われた梅は、理事長はじめ職員たちが群馬県まで行って収穫した無農薬の梅。古川施設長も収穫に行ったメンバーのひとりです。それを子どもたちと漬け込み、甘くて爽やかな梅ジュースを作りました。手作り梅ジュースとパインで涼を楽しむ親子の姿が見られました。

どろんこ祭りは、たくさんの親子と職員の笑顔で終了。子どもたちが楽しむ様子を見て、園と家庭、地域がつながり合うことが大事だとあらためて実感した1日になりました。どろんこ会グループは、今後もこうしたイベントを通して、保護者や地域の方と共に子どもたちを育てる社会をつくっていきたいと思います。

子ども発達支援センターつむぎ 浦和美園
来年のどろんこ祭りもお楽しみに!

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