言語聴覚士インタビュー 「子どもの生活、遊びの中で支援する」

2020.02.06

#採用

採用インタビュー

どろんこ会グループが運営する児童発達支援事業所「発達支援つむぎ」には、保育士、公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、その他様々な専門資格を持った職員が働いています。今回、つつじヶ丘どろんこ保育園(東京都調布市)と併設の発達支援つむぎつつじヶ丘ルームで児童発達支援管理責任者を務める言語聴覚士の納谷(なや)さんに、どろんこ会グループへの転職や保育園併設の発達支援つむぎで、どのように子ども達の保育・発達支援に関わっているのかをインタビューしました。

 

子ども達との生活や遊びの中で言語聴覚士の専門性を活かす

—どろんこ会グループに入職前はどんな仕事をしていたのですか?

以前は病院勤務で、3年間は重症心身障害者の方に、その後の5年少しの間は発達障害の子ども達に関わっていました。9年近く勤めた後、一度退職して、夢だった語学留学にチャレンジしました。1年後に日本に戻ってきた時は、また言語聴覚士の仕事に就くかどうか、どうしようかなと迷っていたんです。でも発達障害関連のブログを読んでいるうちに、「やっぱり言語聴覚士の仕事がしたい」と思うようになって言語聴覚士に復帰しました。

—どろんこ会グループに入職を決めたきっかけは?

前職が医療分野だったので、発達支援の分野で子ども達に関わってみたかったんです。医療職や言語聴覚士には無い知識や子育てのスキルが豊富な保育士と一緒に働いて、新しい知識を得られる点がいいなと思い、どろんこ会の発達支援つむぎに応募しました。入職して4ヶ月間は、つむぎ阿佐ヶ谷ルームに配属され、つつじヶ丘どろんこ保育園併設のつむぎつつじヶ丘ルームがオープンする時に異動になりました。

一つ屋根の下のつつじヶ丘どろんこ保育園と発達支援つむぎつつじヶ丘ルーム

—保育園と併設の発達支援つむぎではどのように働いていますか?

つむぎつつじヶ丘ルームを利用する子ども達のほとんどは、週5日午前9時から午後1時半ぐらいまで、毎日、保育園の子ども達と一緒に活動しています。私たち職員も保育園の職員と一緒に保育に入ります。一緒に「生活」することで、子ども達との信頼関係をしっかり築け、焦ることがなくなったと実感しています。例えば、遊びの中にうまく入っていけずに、もじもじしている姿があっても、子ども自身が自分で考えて行動できるよう、まずは「どうするかな?がんばって」と見守るようにしています。週1回1時間程度の利用だと、「この1時間でどうにかしなければ」と私たちのほうが焦って、子ども達の間に入ってしまいがちになるんです。毎日一緒に生活することは、私たちにとっても大事なんだと思います。個別指導などで言語聴覚士として支援する時間は、専門的なことをしっかり行いますが、生活し、遊ぶ場では、最初から言語聴覚士として支援するというよりも、保育者として入って、子ども達の生活や遊びの中で言語聴覚士の知識や経験を活かしているような感じですね。

子どもと一緒に給食を食べる給食は子どもと一緒に。「いろんなお話が聞けて楽しい」と納谷さん

—つつじヶ丘ルームに配属された当初と今、何か自分の中で変化したことはありますか。

入職した頃は、保育園と児童発達支援の併設がどういうものか、イメージはあまりできていなかったのですが、自分なりにビジョンを持っていて、「発達に気がかりのある子は、こうしたらうまくいくのでは」といろいろと考えていました。でもつつじヶ丘ルームに異動して実際に取り組んでみると、良くも悪くも違うことが多くて、うまく立ち回れない、うまくいかないことに葛藤がありました。

葛藤する中で、保育園と発達支援つむぎという大きな集団、しかも新規開園という環境では、職員同士の関係性を築いていくことがまず大事だと思って、気持ちを切り替えるようにしました。新卒の保育士職員にとっては、言語聴覚士が何をする仕事かよく分からないことも当然ですし、言語聴覚士としての自分はまず横に置いて、1年かけて関係性を築くようにしました。今は「発音に気がかりがある時は、納谷さんに聞いてみよう」と相談してもらえることが増えたと思います。

—今後取り組みたいことは?

開園して2年目の今年は、保育園併設のつむぎの取り組みの意義をしっかり伝えられるものが欲しいと思って、つつじヶ丘ルームの職員みんなで、乳幼児の日常の行動全般から発達を捉える「KIDS(キッズ) 乳幼児発達スケール」を学び始めました。職員の主観では子ども達が成長しているのは分かるのですが、どのように成長しているかを客観的に見られるもの、伝えられるものも必要ではないかと思ったんです。KIDSを初めて学ぶ職員もいるので、今はみんなで勉強しつつという状況です。まずはやってみて、どうだったかを考察し、3年目はどうしていくかを考えていきたいと思っています。

ミーティング中の様子午後はつむぎの職員との振り返りの時間

保育園に併設された発達支援つむぎでは、子ども達を「保育」と「療育」とで分けるのではなく、多様な子ども達が混ざり合い、「全ての大人が全ての子どもを育てる」子育てに取り組んでいます。最初はこうした環境の中で、うまく立ち回れない葛藤があったと話す納谷さん。まずは一人の保育者として子ども達と関わることで、言語聴覚士の専門性をどう活かしていくかを見出していったようです。今では、子育てスキル講座の講師を務めるなど、活躍の場を広げています。今後も発達支援つむぎで働く、様々な職員の姿をお伝えしていきます。

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