どろんこ会のシンボル「ヤギ」vol.1 市川どろんこ保育園の「ゆき」編

2021.12.23

#保育

市川どろんこ保育園

どろんこ会グループの保育園には、ヤギを飼育している園があります。北は宮城県から南は沖縄県まで、42頭のヤギが暮らしています(2021年11月)。

どろんこの子育てで身につく6つの力の中に「生死を知る」というものがあります。

子どもたちは毎朝ヤギの糞を始末し、小屋を掃除し、餌を与えます。命あるものは日々世話をしないと生きていけないということを経験で知っていくのです。

さて、巷でヤギといえば雑草の草刈り係として地域で活躍といったニュースを耳にすることがありますが、今回は地域の癒やしとなっている市川どろんこ保育園の「ゆき」を紹介します。

保育園だけでなく地域との交流に貢献

千葉県市川市にある市川どろんこ保育園は2014年4月にJR総武線の高架下に開園しました。ヤギの「ゆき」は埼玉県の朝霞どろんこ保育園で生まれ、市川どろんこ保育園の開園と共に引っ越してきました。

施設長の末永さんとゆきは実は同期です。末永さんは30年以上幼稚園に勤務し、保育園の園長経験もある大ベテランですが、縁あってどろんこ会グループに転職、市川どろんこ保育園の施設長を任されることとなりました。

末永さんとゆき
末永施設長の言うことはおとなしく聞くゆき

実は末永さんが入社前の研修で朝霞どろんこ保育園を訪れた時にちょうどゆきが生まれました。「未熟児だったので皆が必死に世話をしていました。私も事務室の中に寝床を作るのを手伝ったのを覚えています。その時のヤギがまさか市川どろんこに来ることになるとは。縁があったのかなと思います」と振り返ります。

ゆきは2013年生まれの日本ザーネン種。どろんこ会グループのヤギの中では高齢で、人間でいうところの51~60歳にあたります。ただ末永さんに言わせれば「お転婆なお嬢様」。体も大きく気性の荒いところがあるので、外に散歩に連れ出すのは難しく、園庭の一部を使って運動をしています。子どもたちは日々保育者と共に餌やり、掃除に励みます。

キャベツを食べご満悦のゆき
近所の方からたっぷりキャベツをいただき、ご満悦のゆき

市川どろんこ保育園はJR総武本線の高架下という立地にあるため、園舎は横に長い特殊なつくりになっています。門扉から園庭を見渡すことができ、ゆきが運動するスペースは外からよく見えます。また、道路を挟んで目の前がニッケコルトンプラザという大型ショッピングセンターで人通りも多いエリアのため、道行く人にとって「ヤギがいる」というのはかなりインパクトがあるようです。

市川どろんこ外観
JR総武線の高架下に位置する市川どろんこ保育園

「近隣の園は比較的小規模なところが多く、動物を飼っていること自体珍しいのかもしれません。通りがかりの方がゆきに話しかけてくださったり、卒園児の親子をはじめ、近くの小学生も見に来ます。また、特にコロナ禍では、ご年配の方にとって癒やしとなったようです」そんな話をしているとまさに買い物に来た女性がゆきの小屋に近寄ってきました。通りがかるたびに気にかけてくださっているとのことでした。

買い物に来た近所の方と交流
慣れた様子で甘えるゆき

「いつも野菜を買ってきては定期的に持ってきてくださる方もいらっしゃいます」と末永さんが見せてくれたのはたっぷりのキャベツ。「えさには困りません」と笑います。

主任の吉野さんも「昨日も散歩に出かけた際、『ヤギのいる園の子どもたちだね』と話しかけていただきました」と言うように、ゆきは市川どろんこ保育園のシンボルとなって、地域との交流に一役買っています。

ゆきの糞はたい肥に
ゆきの糞は畑の堆肥に活用

「生命あるものを飼うということは、死にも立ち向かわねばなりません。それに健康を管理する責任も伴うので、決して楽しいことばかりではありません。それでも私も何かに悩んだ時など、ゆきの前にいると、癒やされます」と末永さん。ゆきの出産にも立ち会い、生まれた子ヤギと別れる際に悲しそうに鳴くゆきの姿も見てきました。末永さんにとってはまさに苦楽を共にしてきた同士のようなゆき。子どもたちにとっての生死教育のためだけでなく、職員、地域の癒やしの存在として長生きしてもらいたいと願っています。

施設情報

市川どろんこ保育園

関連リンク

どろんこの子育てで身につく6つの力について「生死を知る」

関連する記事

最新のどろんこアクション記事

どろんこ会からのお知らせを見る

PAGE TOPtop