コーヒー豆でつながる縁～どろんこ会ｘ東上セレモサービス～

2024.03.28

就労支援つむぎ武蔵野ルーム

2022年にオープンした、どろんこ会グループ初の就労継続支援B型事業所である就労支援つむぎ武蔵野ルーム（東京都西東京市）。障害のある方が自分の好きなこと・得意なことを見つけ、自分が選んだ仕事に就き、稼ぎ、住みたい場所で家族や友人と暮らせるよう、さまざまな仕事や職業に触れて選択の幅を広げられるような支援をしています。

2023年12月から仕事の一つとして、コーヒーの焙煎、計量、袋詰めも加わりました。武蔵野ルームに併設しているつむぎカフェ武蔵野では、自家焙煎した豆を使い、一杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れるコーヒーをお楽しみいただけます。

スタッフと利用者が共にコーヒーを淹れる — 利用者の方とスタッフが協力して丁寧にコーヒーを淹れます

このたび埼玉県を本拠とする株式会社東上セレモサービスが運営する結婚式場「ベルセゾン」において、つむぎカフェ武蔵野のコーヒーを提供することが決まりました。

東上セレモサービスとどろんこ会の出合い

株式会社東上セレモサービスは、埼玉県新座市に結婚式場「ベルセゾン」をはじめ、東武東上線・西武線エリアに10カ所のセレモニーホールを展開し、冠婚葬祭サービスの提供をしている企業です。

どろんこ会グループも埼玉県朝霞市が創業の地であり、同じ沿線に多くの保育園を展開してきたという共通点もあります。

そのご縁もあってつむぎカフェ武蔵野のコーヒーをご紹介できることとなりましたが、ベルセゾンで提供するコーヒーとしてお選びいただいた背景には、品質へのこだわりもありました。

東上セレモサービスの代表をお迎えしました — 左から安永理事長、𠮷原友美常務取締役、𠮷原礼子代表取締役社長、高堀代表

世界レベルのバリスタがチェック　品質本位のコーヒー豆を提供

実はつむぎカフェ武蔵野に、心強いメンバーが加わりました。世界レベルのバリスタ、冨澤さんです。2008年ワールドラテアートアジア香港大会で8位入賞の経験があり、都内の有名カフェでバリスタとして活躍してきました。

使用しているコーヒー豆は、栽培地・精製方法が保証されているトレーサビリティのある、高品質なものから厳選し、商品として提供しています。

今回、ベルセゾンでの提供用に選ばれたのは、ブラジル産のシングルオリジン（単一農園産）のものです。東上セレモサービスからは料理の味わいを損ねないよう、コーヒーの味わいは重すぎないものをとのご要望もあったため、何度も試飲を重ねながらベストな焼き方を提案しました。

さらに、ベルセゾンで使用しているコーヒーメーカーの特徴を研究し、コーヒー豆の挽き具合は細かめに設定することにしました。

これらは全てバリスタの冨澤さんにチェックしてもらいながら慎重に進めてきました。

コーヒーインストラクター1級も視野に品質向上を目指す

コーヒー豆を挽いたり、焙煎の補助をしたり、計量や袋詰めには全て、就労支援つむぎ武蔵野ルームの利用者の方が携わっています。中にはつむぎの利用を始めてから初めてコーヒーの奥深い世界に開眼し、コーヒーインストラクターの資格を取得した利用者の方もいます。つむぎのスタッフも同様で、コーヒーインストラクター検定2級を取得し、さらに1級を目指すと意気込んでいます。

利用者の方もスタッフも共に学び合いながら、つむぎカフェ武蔵野で提供する商品やサービスの品質向上に常に努めています。