「こども性暴力防止法」施行に向け、保育園が今すべきこととは。安永理事長×こども家庭庁が対談～「保育博2025」登壇リポート

2025.12.18

イベント

2025年11月20日、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催された「保育博2025」のエデュケーショナルセミナーに、安永愛香理事長が登壇いたしました。

同セミナーは、日々の保育や子どもの成長支援につながる情報を業界のエキスパートが講演形式で提供するプログラムです。安永理事長の登壇は今年で3回目。毎年熱量のある講演が好評を博し、今年も定員100名を超え、立ち見が出るほどの盛況となりました。

制度と現場の両面から読み解く「こども性暴力防止法」

今年のテーマは、「性被害からこどもを守る～DBS制度本格化に向けて園に求められる体制整備～」です。2026年12月25日施行予定の「こども性暴力防止法」（通称「日本版DBS」制度を含む法律）をテーマに、こども家庭庁の久米隼人氏と対談形式で実施いたしました。

久米氏はこども性暴力防止法施行準備室長として、同法の導入や実施準備を統括・指揮する責任者。一方、安永理事長は、保育現場で長年にわたり「乳幼児期における性教育」と「性的虐待の防止策」を講じてきたフロントランナーです。

対談は制度と現場の両面からこども性暴力防止法を俯瞰する試みで、来場者の皆さまから高い関心が寄せられました。

久米氏は講演で、

などについて説明。「まずは職員間で、どのような行動が『性犯罪』につながりうる『不適切な行為』にあたるか検討し、共有することから始めていただきたい」と語りかけました。

それを受けて安永理事長は、どろんこ会グループが現場目線で実践してきた具体的な取り組みについて披露しました。

どろんこ会グループの取り組みに触れた久米室長は、「ようやく（導入の）背中が見えた」と話し、「子どもの性被害が1件でもあってはならない社会をつくりたい。こども性暴力防止法は、現場の皆さまが自信と誇りをもって働くための法律です。力を貸してください」と力強く呼びかけました。

安永理事長は最後の挨拶で、「とにかく現場からこの日本をたくましく変えていきたい。10年後、20年後の日本がどうなっているか一人ひとりが思い描きながら、制度と現場で日本を強くしていきましょう」と締めくくりました。

性暴力の未然防止・早期発見のためには、子どもの発達段階に応じた「教育・啓発」が不可欠です。その一つとして、性教育を検討されている事業者の皆さまに参考になる講座を、「園長大学®保育士大学」が開催いたします。

講座名は「子どものからだと命を守る保育園や幼稚園での『乳幼児期の性教育』の始め方」。講師として、社会福祉法人どろんこ会東大和どろんこ保育園の宮澤叙栄施設長が登壇いたします。

本ミニ講座では、どろんこ会グループが2003年から毎年5歳児に行っている「体と命の大切さを学ぶ性教育」のプログラムをご紹介しながら、「乳幼児期の性教育」の始め方のポイントを解説いたします。子どもたちへの性教育を検討中の方は、お気軽にご参加ください。

・講座名：子どものからだと命を守る保育園や幼稚園での「乳幼児期の性教育」始め方ミニ講座

・開催日時：2026年2月17日（火）13:00～14:00

・開催方法：オンライン

・参加費：無料

・定員：50 名

・対象：保育園、幼稚園、認定こども園、児童発達支援事業所、子育て支援施設などに勤務されている方

・講師：社会福祉法人どろんこ会東大和どろんこ保育園　施設長宮澤叙栄　（園児への性教育、保育者や保護者向けの性教育講座の経験が豊富。メディア取材も数多く対応）

・申込方法：下記リンク先よりお申し込みください。