性教育は「生」教育。自分の体と命を守るために伝えたいこと-前編

2019.03.20

#保育

清瀬どろんこ保育園

自分や友達の体に興味が出てくる幼児期に、きちんと体のプライベートゾーンについて知って守り、命の誕生についても知って欲しい。そうした理由から、どろんこ会グループでは2003年より、就学を控えた5 歳児を対象に体と命の大切さを学ぶための性教育を、毎年12月から1月に二日間かけて行っています。今回は、清瀬どろんこ保育園(東京都清瀬市)で行なわれた性教育を、前編・後編に分けてご紹介します。

幼児期に行う性教育の意義

絵本を使って行う幼児への性教育
清瀬どろんこ保育園で実施された性教育の様子

子どもに対する性教育には賛否両論あります。特に、低年齢児への性教育は「まだ早い」と反対する声も多いものです。しかし、デジタルネイティブ世代の子どもたちは、ポルノ系のサイトや動画に簡単にアクセスできる環境下で育っています。親や身近な大人が、正しい性の情報を伝える前に、アダルトコンテンツに子どもが感化されてしまう可能性も否定できません。

幼児期の性教育で伝えたいことは「体ってすごいな」「命ってすごいな」ということ。「男の人や女の人の体の仕組みはどうなっているの?」「赤ちゃんはどうやって誕生するの?」など幼児期に自然に芽生える疑問を、「そんなこと聞いちゃダメ!」といやらしいものとするのではなく、大人が「本当のこと」「命が生まれてくることは素晴らしいこと」と伝えることができれば、子どもたちは「体ってすごいね」「体っていいな」と感じることができます。自分や周りの人の体も命も大切にしていこうという気持ちが芽生えてきます。幼児期の性教育の意義はここにあります。

性教育第一回「体の不思議さと大切さについて知る」

性教育で読み聞かせる絵本
山田園長が用意した体と命の大切さを知る絵本

性教育の一回目。最初に山田園長が手に取ったのは、「おちんちんのえほん」。「おちんちん」の単語に、子どもたちは無邪気に笑います。そんな子どもたちに山田園長は、「私は真面目に聞いてほしいの。聞いてくれる?」と声をかけます。静かにうなずく子どもたちを確認し、絵本の読み聞かせがはじまりました。

園長の話を聞く子どもたち
絵本の話に集中している子どもたち

絵本を通して、自分たちの体には「プライベートゾーン」と呼ばれる部位があることを学びます。水着で隠す場所がプライベートゾーンであり、その部位は「人に見せるものではなく、『見せて』と言われたら『いやだ』と言わなければいけない、人に触らせてはいけない大切なところ」なんだと子どもたちと確認しました。

それから、「知らない人にはついていかない」「自分の命は自分で守る」ことも、絵本に書かれていたとても大事なこと。子どもたちにも繰り返し声に出してもらい、しっかりと覚えてもらいました。

次に山田園長が取り出したのは、男の子・女の子の木製人体パズルです。骨や内臓、皮膚、洋服を重ねていける特殊なパズルに、子どもたちの視線は釘付け。男女に分かれて、まずは自分の性別のパズルで体について学びます。その後に男女で交代して、お互いの体の違いについても学びます。

木製人体パズルをする女の子グループ
木製人体パズルをする男の子グループ

「男の子にはおちんちんがあるけど、女の子にはない!」の声に、「女の子にもあるんだよ。だけど、外からは見えないの」と答える山田園長。男女の体の違い、仕組みについては包み隠さず、正しい情報をきちんと伝えていきます。このパズルでは性差だけでなく、たった一つしかない自分の体や命について知ることで、子どもたちは頭やお腹を守ることの大切さ、傷つけてはいけないことも学んでいきます。

パズルで男女の体の違いを知る
男の子と女の子の体の違うところをパズルで確認

親子で体と命について考えるきっかけに

一回目の最後には、次回の内容「命の誕生」について予告をします。「休まないで元気に、二回目の話も聞きにきてほしいな」の声に「はい!」と返す子どもたち。この予告は、次回の見通しを子どもたちに持ってもらうほか、家庭での会話のきっかけにしてほしいという想いから行なっているものです。

清瀬どろんこ保育園の山田園長
清瀬どろんこ保育園の山田園長

実際、一回目の性教育のあとには「子どもから保育園で聞いた話をもっと詳しく知りたい」「性教育で使った絵本を紹介して欲しい」という声を保護者の方からいただくことがあるようです。

「早期の性教育に理解を示してくださる保護者の方は多いですが、『実際にどんな話を家庭ですればいいのかわからない』『話すきっかけがない』という悩みも聞きます。二回に分けることで、今日私が話したプライベートゾーンのこと、自分の命は自分で守ることなどを親子で考える時間にしてもらえれば」と山田園長は教えてくれました。

二回目の性教育は「『命の誕生』について知る」です。続きは後編をご覧ください。

「性教育は『生』教育。自分の体と命を守るために伝えたいこと-後編」を見る

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