JR東日本の駅空間ユニバーサルデザイン実証実験に協力 発達支援つむぎ 横浜東口ルームが意見交換会に参加
2026.02.12
発達障害を手掛かりとした駅環境整備の研究に取り組むJR東日本研究開発センターがJR横浜駅で行った実証実験に、横浜市西区にある発達支援つむぎ 横浜東口ルーム(以下、つむぎ 横浜東口ルーム)のスタッフが協力、他の協力企業も交えた意見交換会に参加しました。その様子をレポートします。
発達支援の専門性を生かし、実証実験に協力
2025年10月中旬から12月下旬まで、JR横浜駅のユニバーサルデザイン実証実験で試験導入されたのは、以下の2つです。(※研究段階のため、本調査に基づく実導入は未定)
・カームダウン・クールダウンスポット
駅や電車の騒音、光、混雑などによってパニックまたは気分が悪くなってしまった方や子どもたちが、気持ちを静めるための一助とすることを目的として駅の一角を利用して設置。
・センサリーマップ
光や音、におい等の五感に関する情報を地図として表示したもの。本実証実験では駅の感覚情報や「カームダウン・クールダウンスポット」の位置をWEBページ上に試験公開。
参考:JR東日本ニュース「『カームダウン・クールダウンスポット』『センサリーマップ』を 駅に試験的に整備します」
駅でカームダウンスペースを設置する際に安全・法令・流動上の制約があったり、目的外利用を防ぐために目隠しや椅子の設置を控えたりなど、さまざまな配慮が必要な中でも最大限できるサポートとして、今回は駅の一角を活用し「スポット」という形で設置されたそうです。
この実証実験は、2024年9月にJR横浜駅とつむぎ 横浜東口ルームが行った子どもたちの体験学習「駅の利用と仕事体験」と、保護者の方も交えて行った「公共交通機関を利用するときにあるとよいサービスや施設」の意見交換会の内容も参考になっているとのこと。JR東日本研究開発センターの担当者の方よりご連絡をいただき、2025年12月上旬に再び、発達障害のある子どもと保護者の利用を想定した意見交換会が開催されることになりました。


当日は駅構内に設置された4箇所の「カームダウン・クールダウンスポット」を、2024年の意見交換会にも参加してくださった保護者の方と一緒に見て回りました。保護者の方からは子ども、親それぞれの視点で、つむぎ 横浜東口ルームのスタッフからは発達支援の専門性を生かし、さまざまな特性を持つ子どもや大人が利用するときを想定した視点で、意見やアイデアをお伝えしました。




駅構内を見て回ったあとは会議室に移り、スマートフォンでWEB上のセンサリーマップもチェック。「カームダウン・クールダウンスポット」と合わせて、感想・意見交換を行いました。

発達支援つむぎと社会がつながる取り組みを
つむぎ 横浜東口ルームの田川施設長は、「実は、2021年につむぎ 荻窪ルームと東京都昭島市にあるJR拝島駅とが実施した『駅のお仕事体験』『共生社会の鉄道についての意見交換会』が、今回の横浜駅での取り組みにつながっています」と話します。拝島駅との取り組みを知った横浜駅の方が、つむぎ 横浜東口ルームとも体験学習や意見交換会を実施できないかとご相談に来られたとのこと。
「一昨年の取り組みがこのようにつながっていくとは想像していませんでした。人と人とがつながって蒔いてきた種が芽を出してきたような感覚です。これを機に、目の前のことだけにとらわれず、子どもたちが巣立つ社会を見据えて、今、何ができるのかをもっと考えていきたい。私たちスタッフにとっても、視座を高められた経験でした」と田川施設長。今後も、つむぎと社会がつながる取り組みにチャレンジしていくそうです。

今後も発達支援つむぎは、子どもたちが社会参画していけるよう、さまざまな企業と連携をしながらインクルーシブな社会づくりに注力してまいります。






