馬場どろんこ「菌ちゃんがんばれ!」

2021.11.22

#保育園

馬場どろんこ保育園では、9月末から「生ごみコンポスト」の活動を始めました。これまでは捨ててしまっていた給食の残りを、微生物の力を使って発酵・分解させ、堆肥を作っています。

子どもたちには活動を始める前に、みんなが残した給食がどうなっているか、コンポスト化することでどんなことができるか、そしてどうして土の中に食べ残しを入れると堆肥ができるのかをイラスト等を使って説明しました。

堆肥の説明をしている様子

「この土の中には「菌ちゃん」が住んでいて、その菌ちゃんがみんなの残したご飯を食べてくれると、栄養のある土ができるんだよ。」と伝えると「えっ!菌ちゃんどこにいるの?」と言って段ボールの中を覗き込む子もいました。

「たい肥を作っておいしい野菜を育てよう!」とみんなやる気満々になり、その日からたい肥作りの活動がスタートしました。

コンポストに給食の残りを入れる子どもたち

1日目、コンポストの段ボールの蓋を開け、興味津々で中を覗き込む子どもたち。「菌ちゃんいるかな?」「なんかくさーい」等、色々な声が聞こえます。

給食室でもらってきた給食の残りを土の中に入れ、「次は僕の番だよ」等、話をしながらみんなで土を混ぜればその日の仕事は完了です。

3日目、蓋を開けてみると、土の表面に白いふわふわとしたカビのようなものができていました。これは糸状菌というもので、発酵の初期段階でできるカビで、発酵がうまく進んでいる証拠だそうです。

数日が経過し、さらに発酵が進むと土の温度がどんどん上がり、段ボールの側面を触っても温かさを感じる程になりました。子どもたちも、手をかざして温度を確かめ、「あったかい!」と驚いていました。

これも微生物が活発に活動している証拠とのことで、「菌ちゃんが元気だと温かくなるんだって」と伝えると、それからちょくちょく温度を確認する子どもたちの姿が見られました。

子どもたちも、この活動がすっかり習慣になり、給食を残してしまうと「これ、菌ちゃん食べるかな」と友だちと話したり、保育者がうっかり忘れていると「先生、今日菌ちゃんにごはんあげてないよ」と伝えに来たりするようになりました。

堆肥の温度を確認する子ども

ところが、ここまでとても順調だった堆肥化が、スタートから1か月程すると停滞し、発酵・分解があまり進まなくなってしまいました。子どもからも「全然あったかくないよ」という声が聞かれ、コバエも発生してしまった為、現在中身をポリ袋に移し、虫の駆除をしています。子どもたちも、「菌ちゃん頑張れ!」と堆肥化のリスタートを応援しています。

これからまた菌ちゃんが元気になって、無事に堆肥が完成したら、その堆肥を使って、おいしい野菜を育てたり、きれいな花を咲かせたりできるよう、今後も子どもたちと一緒に活動を継続していきたいと思います。

この活動を始めてから、子どもたちの残食が少なくなりました。

このような活動を通じて、子どもたちの中に「食べ物を大切にしよう」という思いが生まれ、その小さな思いが、SDGs(持続可能な開発目標)に繋がっていくのではないかと考えています。そして、これらの体験活動には、子どもたちに「持続可能な世界」を実現する大人になってもらいたいという、私たちの願いも込められています。

文:馬場どろんこ保育園職員

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