日高どろんこ保育園「炊き出し訓練」

2025.11.03

#保育園

9月11日、この日は震災に備えて、園庭で炊き出し訓練を行いました。

子どもたちは「タキダシ?」と初めて聞く言葉に頭の上はハテナがいっぱいですが、保育者の話をとても興味深そうに聞いていました。

いざ外に出ると、かまどのそばに集まってきました。

火起こし用に保育者がマッチ箱を出すと「これ何?」と聞いてくる子が多くいました。どうやらマッチを見るのも初めてのようです。「ここに擦り付けると火が付くんだよ」と伝え、やりたいと手を挙げた5歳児が火起こしに挑戦してみました。

…ボワァッ!

焚き火を眺める子どもたち

「わっ!」

想像していたよりも火が手元の近くで付いたことにびっくりして、しばらくドキドキした表情を浮かべていました。ですが火起こしは無事成功し、どんどん火が大きくなってきました。

そんな5歳児の姿を見た周りの子は「すごいね!」と大絶賛。さっきまでドキドキしていた友達も「でしょ?」と自慢げな表情に変わりました。

「はじめちょろちょろなかぱっぱ 赤子泣いても蓋とるな」待っている間、子どもたちに米を炊くときの魔法の言葉を教えます。しばらく待っていると蓋の間から湯気がでてきました。「みて!いい匂いがしてきた!」と目を輝かせ期待を膨らませます。無事にお米は炊けたでしょうか?

「3…2…1…ジャジャーン!」

炊きあがったかまどのご飯を見る子どもたち

「わぁ~!」

モクモクと湯気が立ち上がり、中にはふっくら炊けた真っ白なご飯がたくさん見えました。いよいよ待ちに待った昼食の時間です。味もそうですが、炊飯器で炊くお米と大きく違うのは、おこげの有無です。

ご飯を茶碗によそう子どもたち

「なにこれ!焦げてるよ?」と最初は避けて入れていた子どもたちですが「ここが一番おいしいところなんだよ」と伝え、恐る恐る一口入れてみます。

「…うわ!美味しい!」とふっくらご飯とはまた違う美味しさを知った子どもたちは次々とおかわりします。子どもたちは最後の一粒まで残さず綺麗に食べていました。家庭ではなかなか火を起こすことがないので貴重な経験となりました。

今後も継続して火に触れる活動を取り入れていきたいと思います。

文:日高どろんこ保育園スタッフ

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