中里どろんこ保育園「『火育』~火の日常性~」

2023.01.27

#保育園

私たち人間と火の歴史は長く、火の発見が文明の始まりと言われています。また、火を使う動物は人しかいない、といわれるほど火とは私たち人間に日常的なものであり、様々な知恵をもたらしてくれました。昔は子どもでも火を使用する場面が多くありましたが、火の危険性が増えたことにより、子どもが使用する場面は減少しました。一口に「危険だから」と遠ざけるのではなく、危険だからこそ正しく学んで身近にしていくことが大切だと思います。体験することにより、どうしたら燃えるのか、どこまでいったら熱いのかと原体験で学んでいけると思います。

中里どろんこ保育園では、寒い時期になると焚き火をする機会が増えてきます。焚き火を行う上でまずは、保育者自身が「火」についての知識を深める必要があります。そのため、職員同士で「焚き火研修」をしました。

焚き火にあたる保育士たち

研修では、焚き火に必要なものから焚き木の組み方、実験を通した楽しみ方等の焚き火についての様々な知識を職員間で深めました。どうしたら火が消えないのか、何が燃えやすいのかを職員自身が体験しながら身に付けていきました。

焚き木を組む保育士たち

焚き火の実験も保育には大切な学びの一つとなります。焚き火に薬品をかけて少し待つと、緑色の火へと変化しました。他にも袋に煙を溜めて気球飛ばしも行いました。このような活動が子どもたちの好奇心や探求心を育みます。職員も子どもの気持ちを思い出しながら感動していました。

燃えはじめた焚き木

後日、研修での学びを活かした『焼き芋体験』では、職員が子どもに伝えて、焚き木を組むところからマッチで火を着けるところまで行ってもらいました。子どもたちは、真剣な眼差しで『火』という危険なものを扱うことで身近な存在として自分たちの力に代えていました。

文:中里どろんこ保育園 職員

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