発達支援つむぎ 調布「日課を積み重ねる中で」

2024.01.15

#発達支援

発達支援つむぎ 調布ルームでは、「雑巾がけ」「座禅」「さくらさくらんぼリズム体操」を日課として取り組んでいます。

雑巾がけをする子どもとスタッフ

雑巾がけを行うことで自分の体を支える力を身につけることができます。

はじめはなかなかお尻が上がらず膝をついて前に進んでいた子も多かったのですが、雑巾がけを取り入れ数か月が経ち、少しずつつま先で地面を蹴りながら一歩一歩前に進むことができるようになりました。

また、雑巾がけは体の土台作りだけでなく自分が使った部屋を綺麗にする「仕事」としても取り組んでいます。

なぜ雑巾がけをするのかを子どもたちに初めて聞いた際には、「わからない」と言う子が多く、とにかくまずは実践してみることを目的に始め、雑巾がけの経験を重ねました。

しかし、理由を一緒に考えながら回数を重ねるごとに「今日はどこを掃除しようかな?」と友達同士で分担して窓を拭く人、テーブルを拭く人、床の汚れを落とす人など自発的に考え取り組む姿が見られるようになりました。自分が使った部屋は綺麗にして次の人に受け渡す、自分でできることは自分ですることが身についてきています。

座禅の様子
強く目をつむる子どもたち

座禅は支援のはじめに「静」の時間として取り入れています。

はじめは座禅の時間でもついついおしゃべりをしてしまう姿が見られていましたが、目を瞑り静かな時間を積み重ねる中で、普段の生活の中では気づかない生活音や、遠くの部屋で聞こえる話し声に気づくことができるようになり、座禅が終わると「ゴーって音がした」「〇〇がお話ししている声がする」など伝えるなど静かに耳を澄ませることができるようになってきています。

座禅の姿勢は、話を聞く姿勢とも結びついています。

大人が話していると「座禅だよ」と隣に座っている友達に伝える姿が見られるようになり、子ども同士で気づく場面が増えてきています。

「メダカ」を行う子どもたちとスタッフ

さくらさくらんぼリズム体操は様々な体の動きを経験する中で体の土台を整えることができます。

また、身体機能の発達を促すだけでなく規律を守ることの大切さを学ぶ大事な役割もあります。

例えば「メダカ」では、先頭の人に続いて1列になって走ります。前の人を追い越さないことや間隔を計りながら距離を保ち友達の動きを見て調整する必要があります。

はじめはそれぞれがばらばらに走っていましたが、周りを見ながら取り組むことができるようになってきています。

今後も日課を積み重ねる中で体の土台を整えることや、自分でできることは自分ですること、周りの様子を見て行動できるよう支援していくことで就学へと繋げていきます。

文:発達支援つむぎ 調布ルームスタッフ

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