発達支援つむぎ 宮下「はじめての稲刈り」

2023.10.27

#発達支援

今回は、土曜日グループで行った稲刈りについてご紹介します。

発達支援つむぎ 宮下ルームでは、5月中旬に田植えを行いました。春に植えた苗は、たくさん太陽の光を浴び、水を吸収し立派な稲に成長しました。

話し合う子どもたちとスタッフ

最初に、苗から稲に成長した中での気づきや、田植えからお米を食べるまでどんな仕事があったのか、振り返りの場を設けました。「最初は緑だったのにクリーム色になったよ」「今日稲刈りをしたら干すよ」と発見したことや考えを共有することができました。

振り返りの後、稲刈りで使う道具の使い方やお約束について話をしました。今回は鎌とハサミの二種類の道具を用意しました。目の前にある道具を見ながら、どちらを使うのか子どもたちに質問をしました。「僕、鎌が怖い」「保育園ではハサミを使った」と話すA君、一方で「僕は鎌を使う」と初めてみる鎌に興味津々なB君、とそれぞれの意見が出ました。話し合いの結果、二種類の道具を田んぼへ持っていき、その場で選択しながら進めていくことになりました。

話し合いの後、園庭にある田んぼに移動し、稲刈りを始めました。一生懸命手を動かし、稲を刈っていきます。「どこを持てばいいの?」と最初は手の動かし方が分からなかった子どもたちも、進めていくうちにコツをつかんだように感じました。

稲刈りをする子どもたち

翌週乾燥させた稲から、米粒を取り、米の表面を覆っているもみ殻を取り除く時間を取りました。もみすりについてのお話を聞いた後は、米を一粒ずつ丁寧に取り、すり鉢に入れていきます。馴染みのない道具でしたが、力加減を意識しながらすりこぎを回すことができました。

稲から米粒を取る子ども
すり鉢でする子ども

普段食べているお米はどのようにしてできるのか、食べるまでには時間も手間もかかることを田植えから稲刈り、もみすりまでの体験を通して、伝える機会を持つことができました。「お米を食べるのはまだまだだね」「こんなに硬いお米がご飯になるのか」と米粒を不思議そうに見る子どもたちの姿がありました。

また「このお米はみんなで食べるの?」と次の活動に対しての意欲や興味を持つ言葉も聞こえていました。収穫した米はこれから育てる冬野菜を使った味噌汁と一緒に、食べる予定です。自分たちで育てたお米を食べる体験を通して、食への興味がどのように広がっていくのか、今から楽しみです。

文:発達支援つむぎ 宮下ルームスタッフ

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