発達支援つむぎ 新羽「やぎ小屋掃除から広がる子どもたちの育ち」

2025.10.31

#発達支援

発達支援つむぎ 新羽ルームでは、保育園と一緒にヤギを飼育しています。名前は「みかん」です。「みかん」の小屋掃除は日課の一つです。子どもたちが自分から気づき取り組む様子をご紹介します。

ヤギ小屋を箒で掃除する子どもたち

最初に「ホースやりたい」と声を上げたのはAくんです。けれど、小屋の中は草や糞で汚れたままではホースは使えません。スタッフが「汚れているけどどうしようか」と問いかけるとAくんは状況に気づき「苦手なんだよ」とつぶやきながらも渋々箒を手に取りました。

AくんBくんがうまくゴミを集められない様子にスタッフが「両手で持ってちりとりに入れてみよう」と掃除道具の使い方の手本を見せると、自分なりに持ち替えて挑戦し始めました。繰り返すうちに、ちりとりいっぱいのゴミを集められるようになり、少しずつやりがいを感じる姿へと変わっていきました。

「見て、いっぱい」とちりとりに山盛りのゴミを集めては嬉しそうに見せてくれるBくん。友だちと一緒に取り組むことで、掃除は進み小屋の中はみるみるきれいになっていきました。

ホースで水をまき、ブラシでこする子どもたち

そして待ちに待ったホースの番です。Aくんが水をまきCくんがデッキブラシで床をこすると汚れや草がどんどん流れていきます。

Cくん「わーい、なくなる」Aくん「どんどん流れていくね」と目を輝かせて夢中になって観察しています。「こっちが坂になっているよ」とAくんが地面の形状に気づきました。掃除の時間が自然と遊びや学びの時間へとつながっていきました。

すのこを運ぶ子ども

綺麗になり乾いた小屋を前にスタッフが「みかんちゃんを小屋に帰すのを手伝ってほしいな」と言葉をかけるとDくんが乾いたすのこを運ぶのを手伝ってくれました。

角をはめ込みパズルのように1枚ずつ丁寧に並べていきます。納得がいくまできちんと整えたいという思いが伝わってきました。

草をたべるヤギ

綺麗になった小屋に入り、満足そうに草を食べるみかんの姿を見守りました。日課を通して積み重ねられた経験が子どもたちの様々な感性として育まれているエピソードでした。

私たちスタッフはこれからも日課を通して子ども自身の気づきや学びを見守っていきたいと思います。また、子どもたちが「やってみたい」という気持ちに寄り添い、そこから生まれる発見や様々な経験を大切にしながら、遊びや生活の中で自然に学びへと広がる環境づくりを心がけていきます。

文:発達支援つむぎ 新羽ルームスタッフ

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