発達支援つむぎ 内箕輪「グループ支援が始まりました」

2025.06.12

#発達支援

発達支援つむぎ 内箕輪ルームでは、今年度から毎週土曜日にグループ支援を行っています。グループ支援では友だちと一緒に活動していく中で、自分の意見も相手の意見も大切にしながら過ごす力を身に付けたり、自分たちなりに問題解決する楽しさを感じられたりする活動や支援を行なっていきたいと考えています。今回は、4月からスタートしたグループ支援の様子をお伝えします。

お弁当作りを楽しむ子どもたち

1回目の活動は、お弁当作りとタオルそりを行いました。

お弁当作りでは、小麦粉に水を入れて感触が変化していくことを楽しんだ後に絵の具で色を付けながら思い思いの食べ物に見立てたり、クレヨンや色鉛筆で塗り絵をしたりと、色々な素材を使いながらお弁当を作りました。最後にそれぞれのお弁当の中身の発表をして、みんなで「いただきます」の挨拶をしてピクニックごっこをしました。

タオルそりでは、1人がバスタオルの上に寝転がり、もう1人がタオルを引いて遊びました。2人ずつ行なうため、まずは子どもたちと一緒に順番決めを行ないました。1番目に行ないたい子が2名おり、どう順番を決めていくか保育者が聞くと、Aくんが「Bくんが1番でもいい?」とCくんに聞く姿が見られ、Cくんも頷いて子どもたち同士で納得して順番を決めることができました。

友だちが乗ったタオルを引くことは大変で、途中で諦めそうになる子もいましたが保育者が友だちに手伝ってもらうことを提案すると「たくさんの人集まって」と伝え、みんなで協力してゴールする姿が見られました。

園庭でボール遊びをする子どもたち

2回目の活動は、ボール遊びを行いました。

まずは2人組で転がしてキャッチボールをしました。色々な投げ方に挑戦し、始めは遠くに投げたい子もいましたが、徐々に相手に届ける意識や相手との距離を感じ取りながら力加減をする姿が見られました。

ボール運びをする子どもとスタッフ

次に2人で協力してボールをはさむボール運びをしました。相手に合わせながら進むことに難しさを感じながらも「こっちもって」等と、お互いに声を掛け合いながら挑戦する姿が見られました。また、友だちが行なっている姿をみて「がんばれ」と自然と応援する気持ちが芽生えていました。

牛乳パックで作った電車で遊ぶ子どもたち

3回目の活動は、電車作りをしました。

牛乳パックでオリジナルの電車を作った後は、みんなで線路を繋げて遊びました。協力して作る中で「ぐちゃぐちゃにしないで」と嫌だった気持ちを伝えたり、手伝ってもらった時には「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたりと、自分の気持ちや相手の気持ちを考えながら活動する姿が見られました。

グループ活動の最後のお集まりの時間では、毎回今日の楽しかったことと次遊びたいことを話す時間を作っています。この時間では、自分の気持ちを表現する経験や相手の話を聞く力を身に付けること、次回の活動への意欲に繋げることを目的として行なっています。その日に行なった活動で楽しかった経験から次回もやってみたいという気持ちになったり、他の子が提案した遊びに興味を示して遊びの幅が広がっていったりと、グループ支援ならではの関わりも見られてきています。

今後も工作やルールのある遊び、散歩、野菜の栽培等のさまざまな活動を行ない、子どもたちが主体的に選択し活動できる環境づくりを心掛けていきたいと思います。「楽しい」「嬉しい」「悔しい」「できた」等の気持ちを共有しながら、グループのみんなでたくさんの経験を積み重ねていきたいと思います。

文:発達支援つむぎ 内箕輪ルームスタッフ

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