【教えて園長先生】チーム保育、次代の保育とは?ベテラン園長が考える保育士の仕事

2018.10.11

#採用

園長インタビュー 採用インタビュー

今回お話を伺ったのは、駒沢公園からほど近い「駒沢どろんこ保育園」の黒川園長。公立保育園で園長まで勤め定年退職後、区の子ども総合センターを経てどろんこ会グループで園長として再び復職を果たしたという大ベテランの保育士です。40年近く保育の現場を見てきた黒川園長だからこそ語れる「これからの時代の保育に必要なもの」についてもお聞きしました。

目指すのは、園全体をチームとして考える「輪のチーム保育」

―― どろんこ会グループに入職されたきっかけを教えてください。
公務員として新卒で公立保育園に入り、園長まで勤めあげ定年退職しました。その後は区の子ども総合センターでのんびりと働いていたのですが、実際はちょっと物足りないというか、寂しい思いもありましたね。そんなときに、先輩である中里どろんこ保育園園長の岡田さん(当時は朝霞どろんこ保育園園長)にお声掛けいただいて、どろんこ会グループで保育現場復帰をしました。

―― 公立保育園と私立のどろんこ会グループとの違いは感じましたか?
保育をするにあたっての根本は変わりません。ひとつ違うとすれば、公立の保育園は公務員としての専門職の研修を積んでいること、さらに国や自治体が掲げる教育方針が変わると直で現場に降りてくる点でしょうか。この先国が目指す保育の方針などについても、公立保育園時代に勉強したことが、このどろんこ保育園の現場でも活かせるかもしれませんね。

―― 黒川園長が働く上で心掛けていることはどんなことですか?
一番大事にしていることは「チーム保育」です。日々やらなくてはいけないこと、やりたいことがたくさんある中で、どの園も職員の数には限りがありますし、新人の先生が多い園では、思うようにいかないこともあります。ですから、一人で何とかしようと思わずに、「園全体をチームとしてみんなで考えよう」という話をよくしますね。保護者の方々にも「保護者と保育園が両輪となって、子どもたちを見守り一緒に成長していきましょう」とお伝えするようにしています。

駒沢どろんこ保育園 黒川園長
駒沢どろんこ保育園 黒川園長

―― チーム保育を実践する上で、職員とのコミュニケーションはどのようにとっていますか?
一緒に成長していくチーム作りには、先輩だからと遠慮をしたりせず、「職員誰もが何でも言い合える関係」でなくてはいけません。さらに、園で起きた問題を皆「自分ごと」と捉え、「見える化」することも大事です。今の園では、去年から大きな模造紙に付箋を貼った会議を取り入れていますが、月に1度、毎回2時間では足りないくらい白熱しています。これからの保育士は、何より保護者への説明責任が大事になってきます。そのためには職員同士でも、きちんと自分の思いを伝えられる人にならないとダメだと思うのです。

私は何をしているかというと、「〇組と〇組の先生のディベート、よーいはじめ!」と合図するだけで一切口は出さず、聞き役に徹します。保育士にも、自分たちで考えて行動してもらいたいですからね。

たとえば、「この先生少し元気がないな」と思ったときも、私が直接聞くのではなく、少し先輩の職員が声掛けをしたり気遣える関係を目指しています。私と職員の点と点ではなく、職員同士の「輪」でお互いを支えられるチームが理想とする姿でしょうか。

保育園でのブレスト会議
今や大企業も実践する付箋を使った効率的なブレスト式の会議。黒川園長は誰に教わるのでもなく、この会議を実践しているという

―― 毎日の日課にしていることはありますか?
登園したら、朝番の先生や調理スタッフ、パートさん、ちきんえっぐや各部屋をまわってその日園で働く全職員に挨拶しに行きます。そこでちょっと顔を見るだけで、雰囲気や調子が分かったりもするので。とはいえ、園長をしていると毎日いろんなことが起こりますから、ひとりで考えごとをしたいときもあります。そんなときは、黙々と玄関などの掃除をして、気持ちをリセットするようにしています。

つむぎ駒沢ルーム
駒沢どろんこ保育園と同じ建物内には、発達支援つむぎの駒沢ルームもある

子どもも先生も認めて伸ばす!成長を感じるのが一番のやりがい

―― 黒川園長がやりがいを感じるのはどんなときですか?
今の若い先生たちは、失敗することを怖がっている人が多いように思います。だから私は、よく「少しくらい失敗したって平気!私が責任を取るから」と声掛けをしています。子どもと同じで保育士も良いところや頑張っているところを認めて伸ばす感じでしょうか。

そんな若い先生たちが、モチベーションを持って楽しく保育に取り組む姿を目にしたり、成長を感じたときは一番嬉しい瞬間ですね。

私は本当に「人と接することが好き」なんだと思います。子どもも大人も、その人のよさを見つけてちょっとでも伸ばせるよう、後押しができることがやりがいなのかもしれません。

職員と話す黒川園長
自分から園の職員たちにも率先して明るく声をかけ、話を聞くときはまっすぐ顔を見ながら話を聞く園長
園児と黒川園長
昨日から転園してきたばかりという女の子の不安をすぐさま察知し、やさしく抱き上げる園長
パーテーションに描かれた園児たちの絵
たくさんの絵やメッセージが描かれた子どもたちが作ったクラスのパーテーション

―― これからの時代に求められる保育とはどんなことだとお考えですか?
私が働き始めた30~40 年前と今とでは、時代とともに保育に対する考え方も大きく変化してきました。でも、ひとつ言えることは、今も昔も「保育に正解はない」ということ。近頃言われているような、体験型保育、自己肯定感や主体性を育てる保育というのは、どろんこ会グループがずっと掲げてきたもの。幼児期の教育は今すぐに結果が見えませんが、きっと10年、15年先になって「やってよかったな」と分かることなのではないでしょうか。

ですから、私たちは、どろんこ会グループの信念をもとに、常に現場の職員の目線に立ち、一緒に学びながら子どもたちと共に成長していきたいと考えています。まだまだ課題は多いですが、どろんこ保育園のどの園長も自信を持って自分の園の良さを語れるようになれたら素敵ですよね。

駒沢どろんこ保育園 外観

駒沢どろんこ保育園

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