園の年間目標を職員全員で考え、決める「年間計画策定会議」

2019.03.28

#イベント

イベント つつじヶ丘どろんこ保育園 発達支援つむぎ つつじヶ丘ルーム

どろんこ会グループでは、毎年2〜3月にかけて、来年度の各園の年間計画を立てる「年間計画策定会議」を行なっています。本部や園長などの管理職だけで決めるのではなく、まず園ごとに、パートやアルバイト職員、内定者を含めた全職員で次年度のねらいの話し合い【第一回 年間計画策定会議】を行い、それを元に具体的な計画に落とし込む【第二回 年間計画策定会議】を開催します。今回は、「つつじヶ丘どろんこ保育園(東京都調布市)」にて行われた【第一回 年間計画策定会議】の様子をお伝えします。

第二回 年間計画策定会議の様子はこちら

「職員1人ひとりが提案して決める。どろんこ会名物『畑畝作り研修』と『年間計画策定会議』を実施

来年度の方向性を決めるどろんこ保育園の「年間計画策定会議」

つつじヶ丘どろんこ保育園の職員たち
毎年2月頃に各園で実施される【第一回 年間計画策定会議】

どろんこ会グループは全国に130箇所以上の園がありますが、それぞれ規模や地域性、所属する職員などが異なるため、一律に園の活動や取組みを決めるのではなく、各園ごとにその園に適した内容を「年間計画策定会議」で考えていきます。

つつじヶ丘どろんこ保育園の園庭
つつじヶ丘どろんこ保育園の園庭

今回取材をしたつつじヶ丘どろんこ保育園は、2018年4月に開園したばかりの園です。新宿駅まで最短20分弱の距離にある京王線つつじヶ丘駅から徒歩5分という好立地にあり、周囲に自然は少ないものの、都会とは思えない広さの園舎と庭があり、ヤギやニワトリも飼っています。さらに、「発達支援つむぎ つつじヶ丘ルーム」も併設されており、保育園と療育が一体となったインクルーシブ保育が行われています。

つつじヶ丘どろんこ保育園の【第一回 年間計画策定会議】では、同園およびつむぎ つつじヶ丘ルームの施設長を始め、来年度つつじヶ丘に配属が決まっている職員から新入職員まで、およそ30名が参加。会議の目的は、園長からの事業計画を発表することと、次年度の園の年間目標を決めることです。

年間目標の決め方や年間計画策定会議の進め方は、園の裁量に任されています。つつじヶ丘どろんこ保育園では、園長が「みんなの方向性を揃えること、そしてみんながワクワクできるように」と考え、前半部分ではレクリエーションを実施。その後、園目標にプラスして個人目標を決めるという内容で進められました。

自己紹介とレクリエーションで打ち解けた雰囲気に

この日はまずは職員の自己紹介からスタートしました。血液型、出身地、学生時代の部活、長期休暇をもらえたら何をしたいか、そして最後に一言を伝えます。

ほとんどの職員が来年度も引き続き同園で勤務するということもあり、リラックスした雰囲気。そんな中で、職員の意外な一面や新たな発見があり、大いに盛り上がりました。また、先輩たちから新人への「なんでも聞いてね」「一緒にがんばりましょう」という思いやりのある言葉も溢れていました。

レクリエーションで親睦を深める職員
レクリエーションで親睦を深める職員

全ての職員の想いが詰まった年間計画

すっかり場の空気が温まったところで、いよいよ年間計画策定会議の本題です。

まずは松久保園長から、つつじヶ丘どろんこ保育園の来年度の事業計画が発表されました。

事業計画を発表する松久保園長
つつじヶ丘どろんこ保育園の松久保園長

つつじヶ丘どろんこ保育園では、活動や取組みを決める際に職員全員が同じ方向を向けるように、12月から1月にかけて全職員で1年間の振り返りを行い、それを受けて松久保園長が事業計画を作成しました。つまり、この事業計画には職員全員の想いが込められているのです。

3年後につつじヶ丘どろんこ保育園はどうあるべきか、そこから逆算して来年度は具体的に何に力を入れていくのかを熱く語る松久保園長。基本方針をはじめ、保育内容の充実や質の向上、保護者への支援、チーム保育、インクルーシブ保育など幅広い視点で語られる目標に、職員も熱心に耳を傾けていました。

さらに、2年目だからこそできること、力を入れていきたい内容も2つ盛り込まれていました。

1:子ども一人ひとりを深く理解し、記録を残す

「なんだかわからないけど子どもが変わってきた」ではなく、専門性がある保育者が子どもを多面的に捉え、それを職員間で共有し子育ての方向を決め、個別計画を立て、同じ方向を向いて子育てをする保育のOODAループ(※1)を実現することで、子どもの個の力を最大限に引き出すことを目指します。

※1 OODAはObserve(観察)、Orient(状況判断、方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動)の略

策定会議に参加する職員
資料を確認する職員たち

2:未来のリーダー育成

どろんこ会グループでは新人研修や職員研修など段階ごとに研修が用意されています。また、月に1度、自園で実施される園内研修や、エリア内で行われる子育てスキル研修などもあり、研修制度が充実しています。松久保園長は、「希望する研修を優先し、その上でそれぞれ計画を立ててください。一人ひとりがやりたいことを管理職が全力でサポートします」と話しました。

会議に参加するつつじヶ丘どろんこ保育園の職員
それぞれの施設長から出された事業計画

続いて、つむぎ つつじヶ丘ルームのヴィッカーズ施設長より事業計画を発表しました。ヴィッカーズ施設長は、発達支援つむぎの他ルームで施設長を経験し、育児休業復帰後につむぎ つつじヶ丘ルームを任され、今回が初めての年間計画策定会議参加となりました。事業計画書を書く上では、松久保園長に相談したり、他園の事業計画書を参考にしたりしながら作成したそうです。

つむぎつつじヶ丘ルームのヴィッカーズ施設長
つむぎつつじヶ丘ルームのヴィッカーズ施設長

保育園併設だからこそできる「本当のインクルーシブ保育」とは何かを追求し、支援が必要な子どもたち一人ひとりに対して、一生の土台を作り、心・身体・生活・表現の力を太く豊かにしていくことを目指したいと語っていました。

皆の意見を出し合い、1つの年間目標に仕上げる

2人の熱い話を受けて、いよいよ来年度の園目標を決めていきます。まずは各職員が「園としてどんなことにチャレンジしていきたいか」を考え、付箋に書いて発表しました。

職員全員で年間目標を考える
「園としてチャレンジしていきたいこと」を発表する職員
付箋を使って意見を出し合う
付箋をカテゴリに分けて整理

続いて、職員から出た意見をまとめながら話し合い、目標のスローガンを決めていきます。

意見を出し合う職員
様々な考えや意見が出されました

正職員だけでなくパート・アルバイト職員も、保育士に限らず調理師や事務スタッフも、職歴や職種にかかわらず、自由に自分の意見が言える雰囲気の中、キーワードとなり得る言葉を発表しました。お互いに方向性が似ている言葉をまとめたり、優先順位としてはこちらの方が高いのでは?という意見を出し合ったりしました。

そして、ようやく来年度の年間園目標が決定。

目標スローガンが決定
スローガンが決定

「お互いを認め合い、自分で考えチャレンジできる場所〜1人ひとりの気もちを大切に〜」

ここには、つつじヶ丘どろんこ保育園・つむぎ つつじヶ丘ルームに関わる職員全ての熱い想いが込められています。長い時間をかけて皆で決めるからこそ、同じ目標に向かって頑張っていくことができるのです。

約3時間と長時間におよんだ【第一回 年間計画策定会議】。「方向性は皆同じものが出ていたかなと思います。いろんな人が意見を出していたけど、まだまだ発表しない人もいたので、その点は課題だと感じました。とは言え、全体的には個人個人の成長が感じられた、いい会議だったと思います」と松久保園長が話す通り、楽しい雰囲気の中でも真剣に話し合う、充実した会議になりました。来年度もつつじヶ丘どろんこ保育園・つむぎ つつじヶ丘ルームは、職員一丸となって頑張っていきます。

関連リンク

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