「子ども主体」の発達支援を追求する児童発達支援管理責任者

2019.10.17

#発達支援

採用インタビュー

どろんこ会グループが運営する児童発達支援事業所「発達支援つむぎ」では、毎月、16拠点(2019年10月現在)の児童発達支援管理責任者が集まり、「児童発達支援管理者会議(児発管会議)」を開催しています。児童発達支援管理責任者は、発達支援の質向上を担う重要なポジション。保育士、公認心理師・臨床心理士、社会福祉士、介護福祉士、言語聴覚士、児童指導員など、発達支援つむぎでは様々な専門分野を持つ職員がその役割を務めています。今回はこちらの会議の様子をお伝えします。

追求するのは「子どもが自分で決める」と「ホンモノの経験」

「発達支援つむぎ」は、ビルのワンフロアに入るテナント型の事業所、保育園と併設型の事業所、そして子ども発達支援センターがあります。どのような形態であっても、目指すのは、子どもたちの主体性「子どもが自分で決める」ことを大切にし、戸外活動を通じた「ホンモノの経験」から子どもたちの「生きる力」を育むこと。さらにどろんこ保育園と併設の事業所は「園児と生活を共にする」ことの実現です。事業所の立地条件によって「できる・できない」はありますが、「できることは何か、どうやったらできるか」の視点を持つことが児発管会議の一つの目的です。

つむぎ横浜西口ルーム指導室ビルのワンフロアにある発達支援つむぎ横浜西口ルーム
子ども発達支援センターつむぎ浦和美園外観園庭がある子ども発達支援センターつむぎ浦和美園

会議の前半は、グループディスカッション。共通のテーマを設定することもあれば、意見やアドバイスをもらいたい事例を出し合うことも。様々な専門分野を持つ職員が意見を出し合いながら、お互いの子どもを見る視点を広げていきます。

ディスカッションする職員様々な事例を出し合い、子どもを見る視点を広げる

後半は、各事業所が1ヶ月の取り組みを報告。畑活動、遠足、生き物の世話、食育など、「ホンモノの経験」を通じた子どもたちのエピソードも交え、うまくいっていることだけでなく、失敗や課題も含めて発表です。

この日、つむぎ阿佐ヶ谷ルームの児童発達支援管理責任者の山田さんは、「生き物を飼って、興味を広げる」活動として、「えび」を飼うことに決めた子どもたちのエピソードを発表。ペットショップに買いに行った時のエピソードから、飼い始めてまもなく、同じ水槽で飼っていためだかに食べられてしまったという失敗エピソードに急展開し、思わず吹き出してしまったり、「めだかって、えびを食べるんだ!」と驚いたりする声も。失敗から学ぶのは子どもだけでなく、大人も同じ。子どもたちの「ホンモノの経験」を追求する中で、職員自身も様々なことを経験しているようです。

活動内容を発表する職員毎月の振り返りを発表

職員主体の会議が発達支援の質を上げていく

2019年の上半期の会議の様子を、つむぎ横浜西口ルームの児童発達支援管理責任者、会議の運営担当の一人である田中さんはこう振り返りました。

「運営メンバーで会議の進め方を試行錯誤してきたこともあり、みんなが主体的に発言できるようになってきたかなと思います。どうしても『テナント型だから』『保育園併設だから』と立地面での課題に話がいくときもありますが、『どうやったらできるか』という視点でみんなで話し合っていることは、子どもたちの支援の質につながっていくと思っています。」

つむぎ横浜西口ルームの田中さんつむぎ横浜西口ルームの田中さん(真ん中)

「子ども主体」の発達支援を追求するには、人的・物的環境の様々な課題にぶつかりますが、トップダウンでの指示を待つのではなく、職員自身が「どうやったらできるか」を考えているのが発達支援つむぎの児発管会議。16拠点の児発管が、様々な事例や専門知識、経験を持ち寄ることで課題を乗り越えようとしていました。今後も発達支援つむぎで働く職員、活動の様子をお伝えしていきたいと思います。

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