中里どろんこ保育園「鶏を捌いて食べ、命の大切さを感じよう」

2024.03.22

#保育園

中里どろんこ保育園では初めて「鶏を捌く」という活動を行いました。

まず職員でこの活動を行うにあたって、子どもにとってのメリットとデメリットを話し合いました。様々な意見はありましたが、命の大切さを学んでほしいという思いから3歳児~5歳児を対象に実施しました。

参加の可否は子ども(ご家庭含)で選択できるようにしました。

その中でも3歳児クラスに向けては、「捌く」という意味を理解したうえで、参加するかしないかを選択できるようにしました。手作りの鶏の人形を使用して、工程を伝えていくことで、「捌く」という意味を理解しているようでした。見終わった後は、「かわいそうだった」「でもみたい!」と実際の活動に向けて話をしていました。

鶏の人形を使って、子どもたちに鶏を捌く工程を説明する様子

4歳児・5歳児クラスに向けても、人形を使って工程の順序を説明していきました。魚の解体は経験がありますが、鶏は初めてなので真剣な表情で見て、「かわいそう」「いたそう」など実際の鶏をイメージして話をしていました。

当日は、園児約30名、保護者8名の方に参加していただきました。ドキドキして保育者や保護者の近くで見る子、興味津々で近くまで行って見る子など、それぞれでしたが、真剣に見ていました。

園庭で鶏をさばく工程を説明する様子

血抜きをしている間に少し時間があったので室内に入り、小グループでそれぞれ感じたことなどを伝え合いました。

「頭を切られる時かわいそうだった」「血がいっぱいでてかわいそうだった」「どきどきした」「悲しかった」「こっこが死んじゃうのがかわいそうだった」など一人一人の思いを聞いて羽の形の付箋に書いて貼っていきました。

鶏の羽の形のをした付箋に、感じたことを書いて壁に貼る様子

血抜きが終わった後は羽を抜いていきました。

羽が抜き終わる頃には、お店で売られているような状態になってきたので「みたことある!」と子どもたちも「鶏肉」として捉えているようでした。

調理師や保育者が捌いて肉の部位ごとに分けていくと、卵の元になるものや内臓など、普段は見られないものも見ることができました。

鶏肉を焼き始めると「いいにおい!」「お腹すいたー」と焼けることを楽しみにしていました。これまで見てきたことを思い出しながら、いつもより気持ちを込めて「いただきます」の挨拶をし、食べました。部位ごとに触感も違うので、「こっちのほうがおいしい!」「かたいけどおいしい」とそれぞれ感想を言いながら食べていました。

「いただきます」の意味を考える子どもたち

「鶏を捌く」活動を通して、命の大切さや「いただきます」の本当の意味を知ったり、感じたりすることができたと思います。また、自分の感じたことを言葉にする機会をたくさん設け、一人一人の思いを大切にできたこともよかったと思います。

今回感じたことを忘れずに生活していけたらと思います。

文:中里どろんこ保育園スタッフ

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