中里どろんこ保育園「魚を捌いて食べよう」
2025.04.25
#保育園
命をいただく活動として、保育者が目の前で実際に鰆(さわら)を捌く様子を見る体験を子どもたちと実施しました。

まず、「何の魚を捌くのかクイズ」や、どの時期が一番獲れるのか、どの時期に一番美味しく食べられるのかなど、鰆について知り、興味を持つことから始めました。
鰆を袋から出すと、まな板からはみ出る程のあまりの大きさに、「わあ…!大きい!」「ちょっと怖い…」といったような声が聞こえてきました。捌く前に保育者が表面の触り心地や、匂い、そして、ここからどのようにしてスーパーや魚屋さんで売られている状態にしていくのかを子どもたちに伝えました。

包丁を取り出し、鱗を取っていく様子を見ていきました。ヌメリや汚れを落とし、菌がお腹に入らないようにするために鱗を取るということも真剣に聞いていました。
いざ包丁を入れ、血液が出てくるのを見て「痛そう…」「かわいそう」という言葉が聞こえたり、手で顔を隠したり、目をそらす子もいました。
捌いている間、内臓や骨などの人間と同じ体の部分があり、どのような機能があるのかを伝えていきます。包丁の動きが進むにつれ、「頑張れ!」と保育者を応援したり、「次は?それは何?」と前のめりになったりと、少しずつ状況に慣れていき、「知りたい」という気持ちが表れていました。

捌きが終わった後には、手洗いと消毒を入念に行い、感謝の意味も込めて鰆に近寄って見たり、触れたりしました。開く口を見て「恐竜みたい!」と大興奮な子や、「お魚屋さんの匂いがする!」と匂いを感じる子、滅多に見ることができない目を存分に触ってみる様子などが見られました。一人ひとり違う反応や感想を言葉にし、捌いた鰆は焼いて食べ、おかわりをする子がたくさんいました。

みんなと同じように友だちと楽しく泳いで遊んでいた命かもしれないこと、みんなの力になるために来てくれた命が当たり前ではないことを知り、感謝していただくことが大切だということを感じる活動となりました。
文:中里どろんこ保育園スタッフ
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