中里どろんこ保育園「針仕事〜こめ組の1年間の取り組み〜」
2026.04.22
#保育園
中里どろんこ保育園(東京都清瀬市)では、2025年7月から自分の雑巾を縫い始めました。
ご家庭から雑巾用のタオルの寄付をいただき、本格的に始動しました。

だいず組(3歳児クラス)の頃に簡単な縫物に挑戦したこともあり、針仕事に対して興味をもって取り組む姿が見られました。針に糸を通すこと、玉結びにはとても苦戦し、できないもどかしさに涙を流す子もいましたが、手先の細かい作業に集中して、最後まで諦めずに挑戦しました。
今回の針仕事に取り組む上で意識したことは、あえて年下児がいる幼児室で行うことでした。難しいことに挑戦する年上児は年下児にとって、さらなる憧れの的になったと思います。
縫い進めていくなかで、隣の子に針がぶつかる危険な場面がありました。子どもが実際に「危険」を身近に感じたことで、子どもたちから自然と「危ないから下がってね」と言葉が飛び交うようになりました。また、このヒヤリハットをクラス全体で共有したことで、より一層周囲に気をつけて取り組むとともに、子どもたち自身のなかで集中力がさらに高まりました。
身近にある危険を子どもが実際に体験することで、何が危険かをよく理解し、身を守ることへの意識に繋がることを改めて保育者も学ぶことができました。

完成した雑巾で、雑巾がけを行い始めました。
「自分だけの雑巾」であることが意欲の向上に繋がり、雑巾の絞り方を改めて見直したり、目線を上げて雑巾がけをしたりと質の高い雑巾がけへと変化していきました。
2025年9月には、運動会に向けて「ハチマキを作りたい!」と子どもたちから提案があり、今年度2回目の針仕事を行いました。一度雑巾を作った経験は、子どもの最大の自信となり、保育者が細かい援助を行わずとも子どもたちで作り進めることができるようになりました。
手先の細かい作業に自信がある子が難しいと感じる子へ、子どもたちが自然と教え合い・助け合うようになり、クラスの団結がより深まる活動になりました。

約1年間使った雑巾は、2026年3月までには真っ黒で、穴が空くほど使い古しました。自分が作ったものを長い期間大切に使用することへの達成感を再度味わうことができました。
「針仕事」という1つの活動を通して、危険なものとの距離の取り方、手先の発達を高めることができました。継続的に取り組んだことで、針仕事だけでなく、ハサミやセロハンテープなどの危険を伴う身近な道具を使用する機会も園全体で増えました。
子ども自身が道具の使い方を正しく身につけて使うことで、様々な危険を伴う便利な道具を使うことへのハードルが保育者も子どもも低くなりました。
新しい挑戦・取り組みはなかなか踏み込めないことも多いかもしれません。しかし、「やりたい!」と思うことを活動に取り入れることで、新しい子どもの姿が見られることを改めて知ることができました。
これからも、中里どろんこ保育園全体でHOTな挑戦を行っていきます。

文:中里どろんこ保育園スタッフ
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