発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷「地域交流~阿佐谷七夕まつりのハリボテづくりに挑戦~」

発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷ルームでは、毎年8月に阿佐谷パールセンター商店街にて行われる「阿佐谷七夕まつり」にて飾られるプチハリボテを子どもたちと一緒につくって出展しています。これまでは、つむぎ 阿佐ヶ谷ルームで育てている生き物を題材にしたものが多く、一昨年はカブトムシ、昨年はエビのプチハリボテをつくりました。

今年は、普段からお世話になっているたい焼き屋さん「らんふぁ」のたい焼きを子どもたちとつくることにしました。らんふぁは阿佐ヶ谷で一番古いたい焼き屋さんで、子どもたちが自分でお買い物をする活動でもよく買いに来ていて、みんな、そのふっくらとした厚みのあるたい焼きが大好きです。

らんふぁのたい焼きを創るべく、まずはハリボテキットを買いに行きます。今年はハリボテを飾る場所をくじで決めるようで、子どもにくじを引いてもらいました。その後、木の棒やワイヤーが入ったハリボテキットを無事に受け取り、汗を流しながら一生懸命運んで帰ってきました。

ハリボテキットを運ぶ子ども

スタッフが組み込んだハリボテの骨組みに、子どもたちが紙を貼っていきます。なるべくしわにならないようにピンと張りながら和紙を貼るのに最初は苦戦していましたが、徐々に作業にも慣れ「次はここに貼った方がいいんじゃない?」「ここまだ糊が塗れてないな」などと職人のように細かいところまで確認する子もいました。糊の感触が苦手な子もいましたが、筆や刷毛などの道具を使いながら積極的に参加してくれました。

骨組みに紙を貼っていく様子

続いて、色塗りです。たい焼きの色に近づけるため、複数の色の絵具を混ぜていきます。最初は白と茶色を混ぜてみますが、「たい焼きの色にならないよ」「黄色を混ぜた方がいいんじゃない?」と子どもたち自身で考えながら、少しずつ絵具を混ぜ、色の変化を確認して理想の色を作り上げていました。

そして毎日少しずつ子どもたちと塗り進め、ようやく完成したハリボテを今度は商店街に提出しに行きます。大きく重さもあるため、子どもたち同士で持ちやすい場所を探しながら落さないように慎重に運びました。

完成したハリボテを見せる子ども

完成したハリボテを商店街に届ける途中、らんふぁさんにもたい焼きを見せに行きました。「完成したの」「頑張ったね。すごいね」と声をかけてもらい子どもたちも嬉しそうにしていました。

飾られたたい焼きのハリボテ

お祭り期間は実際に飾られたハリボテを子どもたちと探しに行きました。金色の鱗が目印で少し離れた所から「つむぎのたい焼きあったー!見えたー!」と自分たちで見つけている子がたくさんいました。この活動を通して、一つのものをみんなで協力してつくり上げる達成感や、子どもたちの「地域の一員である」という気持ちの芽生えにつながっていくと考えています。つむぎ 阿佐ヶ谷ルームでは、今後もこうした地域との関わりを大切にしながら、子どもたちの社会性や自己有能感を高められるような活動を行ってまいります。

文:発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷ルームスタッフ

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