発達支援つむぎ 新羽「掃除」
2025.04.04
#発達支援
発達支援つむぎ 新羽ルームでは併設している新羽どろんこ保育園とともに給食後の掃除に取り組んでいます。冬から就学に向け、年長児の午睡がなくなり、就学に向けた活動(こめタイム)が始まりました。こめタイムを行うために、給食後の部屋の掃除に年長児が中心となり取り組んでいます。

給食が終わると、机を拭く子どもと拭いた机を運ぶ子どもに分かれます。「この机拭いて」、「この机拭いたから運んで」と子どもたち同士で会話をしながら掃除を進めます。机は大きく一人で運ぶことが大変なので、二人で一つの机を運びます。一人で机が運べず困って「誰か運ぶの手伝って」と友達を呼びますが、誰も気が付いてくれないと「〇〇くん机運ぶの手伝って」と友達の名前を呼び、一緒に運ぶことができました。「こっちから行こう」と話しながら協力して机を運びます。机のたたみ方が分からず困っていたAくんは友達の様子を見て、真似をすることでたたみ方を学ぶことができました。

机運びが終わると雑巾掛けを行います。遊ぶことに夢中になり、掃除に気持ちが向かない子どももいますが、スタッフが「雑巾掛けレースしよう」と誘うと、「俺早いよ」と掃除に取り組み始めます。スタッフや友達が楽しく掃除をしている姿を見て、「俺もやるから待って」と掃除に取り組む子どもが増えていきます。子どもだけに掃除をやってもらうのではなく、スタッフも一緒に掃除をする姿を見せることで、行動のきっかけを作っています。最初は雑巾掛けをする姿勢が保てず、すぐに転んでしまっていた子どもも、繰り返し行うことで転ばずに雑巾掛けができる距離が伸びていきました。雑巾の絞り方が分からず困っている年下の友達に、年長児が「私がやってあげるよ。こうするんだよ」と教えてあげる姿も見られます。雑巾がけが終わった後は汚くなった雑巾を見て、「こんなに汚かったんだ」と驚き、「もっと掃除する」と部屋が綺麗になるまでみんなで掃除を行います。
掃除を通して重いものを運んだり、雑巾掛けの体勢を維持したり様々な体の使い方を獲得することができます。また、友達と協力する経験を積んだり、汚かった場所が綺麗になる喜びや達成感を味わったりすることができます。自分が使っているものが綺麗になると気持ちがいいことを実感することから、ヤギ小屋掃除に取り組もうとする気持ちや、生き物を大切にする心も育んでいきたいです。
文:発達支援つむぎ 新羽ルームスタッフ
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