発達支援つむぎ 府中「しめ縄作り」

2025.02.03

#発達支援

こんにちは。発達支援つむぎ 府中ルームです。

お正月を間近に控えた年末。お正月準備として毎年恒例の「しめ縄作り」を行いました。今回しめ縄作りに使用した「わら」は、10月に稲刈り体験で収集した「稲わら」です。

完成したしめ縄

まず初めに、しめ縄の由来について話をしました。

「神様へお迎えする準備ができていますという合図と、悪者が家に入らないためのバリアの意味があるよ」と伝えました。子どもたちは張り切って「家に飾る!」と言っていました。

新聞紙の上に置かれた藁

いよいよしめ縄作りの開始です。

乾燥した稲わらを柔らかくする作業から始めました。稲わらに霧吹きで水を吹きかけ、水を入れたペットボトルで叩いてほぐしていきます。

子どもたちは作業をしながら、繰り返し触り「まだまだ」「やわらかくなってきた」と確かめていました。

藁を綯っていく子どもたち

続いて、わらを綯(な)っていきます。ここからは協力して作業を行います。稲わらの根元を持つ係、わらを綯う係に分かれ、3人で力を合わせます。「ねじってねじって…交代」とかけ声に合わせて左右の縄を交差させていきます。どの係もとても力が必要です。最後まで力を合わせ、しめ縄の形が完成すると「おおー」「できた」と喜んでいました。

はさみでしめ縄を整える子ども

その後は、しめ縄を整える作業を行いました。はみ出たわらをはさみで切っていきます。「米には神様が宿るといわれているため、切らないように気をつけてね」と伝えると…「あ、ここにお米があった」「切らないように…」と話をしながら慎重に切っていました。

紙垂や干支の飾りも自分たちで作りました。

できあがった「世界に一つだけのしめ縄」を大事そうに保護者の方に紹介している様子が微笑ましかったです。

縄を綯う作業は、子どもにとって1人で行うことが難しいです。子どもたちは、それぞれの役割の中で他者の動きを意識しながら自分の動きを調整して行っていました。協同作業を通して「自分のしめ縄だけが完成できれば良い!」という気持ちではなく「みんなのしめ縄を作ろう!」という他者を思いやる気持ちを育むことができました。

2025年、新しい年がどんな年になるか楽しみですね。

稲刈りで収集した稲わらで、年末にしめ縄を作り、そして年明けには作ったしめ縄を神社に奉納しに行きます。今後も日常生活に根付く活動を取り入れながら、活動の連続性を大切にしていきたいです。

文:発達支援つむぎ 府中ルームスタッフ

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