発達支援つむぎ 池尻「子ども自身が決める活動」

2024.04.25

#発達支援

発達支援つむぎ 池尻ルームでは、大人から与えられたプログラムをこなすことができるのではなく、自ら選び、自ら行動する子を育てたいと考えています。そのため、活動内容は大人が全てを決めるのではなく、子どもが自ら選択できるように設定します。

先日のキッズグループでは、今日何をやりたいかを子どもたちに聞いてみました。すると、年長児のAくんから「絵具、やりたい!」と希望がありました。

「他のお友だちにも、絵具やるのはどうかな、って聞いてみたら?」と支援者が提案すると、Aくんはもう一人の参加者Bくんに「今日、絵具やるのでもいい?」と聞きました。

Bくんは「絵具?いいねえ」と快諾。支援者が「絵具やるのに、何を準備すればいいかな?」と二人に尋ねると「絵具と、筆、大きな紙と、下に敷くビニール!あと、絵具を入れるお皿!」と次々に必要なものを挙げていました。

机の上に色とりどりの絵具を用意して紙に絵を描く子どもたち

活動では、絵具を混ぜて色を作ることに熱中していました。「それ、どうやって作るの?」「青と、ホワイトと、あと黄色をちょっと混ぜて、ほらできた!」と子ども同士で会話する姿も見られます。「ゾンビ色作って」「うん、分かった!」色混ぜ職人の誕生です。

1時間半の支援の時間があっという間に過ぎました。

絵の具を混ぜて遊ぶ子どもたち
絵の具を混ぜて遊ぶ子どもたち

つむぎ 池尻ルームでは戸外へ出かけることが多いですが、今回のように、子どもたちが希望すれば、子どもの選択を尊重して室内で活動を行うこともあります。

そうはいっても、子どもたち全員がやりたいことを提案できるわけではありません。そもそも、子どもの中に選択肢となる「やりたいこと」の経験値が育まれていないと、希望を出すことすら難しいことがあります。

今回のAくんも、つむぎ 池尻ルームの支援の中で絵具を使って遊ぶ経験を何度も積んできています。今回は、以前絵の具をやって楽しかったという記憶と共に育まれた経験をもとに、「やりたい!」という気持ちを発信することができました。そのために、つむぎ 池尻ルームでは発達段階に応じて様々な経験を積めるように、日々の活動に取り組んでいます。

文:発達支援つむぎ 池尻ルームスタッフ

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