発達支援つむぎ 吉祥寺「今年も畑仕事が始まりました」
2025.06.03
#発達支援
発達支援つむぎ 吉祥寺ルームでは、同じ法人内の武蔵野どろんこ保育園とつむぎ 武蔵野ルーム(西東京市新町5丁目)のスタッフや子どもたちとも交わりながら、その畑の一画をお借りして畑仕事を行っています。今回は、今年度の畑仕事の始まりの様子をお伝えしたいと思います。
畑仕事でまず行うのが、土作りです。畑に野菜の苗や種を植える前に、野菜用の土や石灰を畑に混ぜ、栄養たっぷりの土を作ります。子どもたちみんなで大きな土の袋を運びますが、途中で疲れて手を離してしまう子や他のことに気を取られて足が止まる子もいて、なかなか畑にたどり着けません。それでも声を掛け合って、畑に到着することができ、子どもたちは「疲れた~」「やっとついた」「重たかった」と、正直な気持ちを吐露し合って労り合っていました。

今度は袋をどうやって開けるかの相談が始まります。ある子が「分かった!切れてるところ見つければいい」と言い出し、みんなで切り口を探し始めますが、見つかりません。子どもたちは、切り口がないと分かると近くにいたスタッフに「ギザギザ(切り口)作ってください」とお願いをしに来ました。子どもたちのイメージを大事にしたいと考え、スタッフが急遽ハサミで切り口をつけると、子どもたちは大喜びで、切り口を指でつまみ、「よ~し」「開けるぞ」と意気込みます。苦労しながらも袋が開くと、両手を上げて大喜びしていました。

さて、その土作りから1週間がたち、じゃがいもの種芋を植える日がやってきました。種芋を植えるための畝作りでは、シャベルを使って種芋の布団を作ります。「ふかふかのベッドにする」「石はかたいから捨てよう」など、子どもたちなりに種芋の布団をイメージして土を高く積み上げていきます。
子どもたちにとっては、種芋を植えるのにちょうどよい穴を掘るのが難しかったようで、シャベルで土を掘ったのに、堀った穴に土を戻してしまう子や、深く掘りすぎてしまう子、穴が小さすぎて種芋がはみ出てしまう子もいました。何度も試行錯誤して、種芋にピッタリ合う穴の準備ができると、子どもたちはそっと種芋を穴に入れ、手でふんわり土をかぶせていました。
その後の水やりでは、「水をたくさん飲んでね」「はやく大きくなってね」と、愛おしそうに言葉をかけていました。

つむぎ 吉祥寺ルームでは、今後も畑仕事を継続して行う中で、他ルームのスタッフや子どもたちと混ざり合う中で、人と一緒に活動することの面白さや楽しさを味わったり、子どもたちが自分で考えたり試したりすることを大事にしながら、じっくりと一つのことに集中して取り組む力を育んでまいります。
文::発達支援つむぎ 吉祥寺ルームスタッフ
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