発達支援つむぎ 前原「夢中になれる外遊び」
2025.06.10
#発達支援
こんにちは、発達支援つむぎ 前原ルームです。5月に入り沖縄は真夏のように暑い日が増え、青々とした植物や生き物たちを見かける機会も増えました。
棚田からカエルの声が聞こえた時に、子どもたちが「あれ?なんのこえ?」と興味を示し「こんなだよ」と両手両足を地面につけて飛び跳ね、カエルを表現していました。
植物や生き物の姿が増えると子どもたちの興味関心が外へ向かい「園庭遊びがいい!」「虫取りしよう」「お花でおままごとしたい!」と自ら遊びを提案する子や、その子たちに着いて行き自分の「楽しい」を探す子など、子どもたちは様々な思いで外へと冒険に出かけます。
今日は、そんな子どもたちの園庭遊びの様子を紹介します。
沖縄で広く親しまれる月桃の花で遊んでいる子どもたちです。
鉛筆のように少し先が尖ったさやから花を出してちぎり、並べて「いいにおいする」と香りを楽しんでいます。真ん中の女の子たちは、どうやったらさやからきれいに花が取れるのか試行錯誤中です。

子どもたちが遊んでいる時に大人は必要ありません。夢中で一つの工程に挑戦し「こうすればいいんだよ」と子どもたち同士で教えあい、こうやったら面白いかなと遊びを考え一つの集団の中で様々な遊びが展開されています。
5歳児の子が「みててね」と泥水と木の枝を使ってコンクリートに絵を描き始めました。その様子を3歳児の子がじっと見つめ時折、ニコッと口角が上がる姿がありました。

「どんな絵になるのかな?」と思ったのか、それともクレヨン以外でも絵が描けることにわくわくしたのか、わかりませんが、友だちの遊びを見ているだけでも子どもたちの心は動いていて、この瞬間も遊んでいるのだなと感じました。
前原どろんこ保育園、つむぎ 前原ルームの園周辺は建物が少なく、気持ちのいい風がよく吹き抜けます。そんな日には、みんなが大好きなシャボン玉をします。
この日はみんなで輪になって誰が大きなシャボン玉を作れるか挑戦しました。シャボン液に紐をつけてゆっくり持ち上げると風がシャボン玉を作り「うわー!」と子どもたちの大きな歓声が聞こえてきました。

大きさ、色、風に乗って不規則な動きをする様子、触れた時の感触、割れないでどこまで飛んでいくのかなと思わせてくれる期待感、シャボン玉の全てが子どもたちの五感をくすぐり、自分でやっていても、友だちが挑戦している姿を見るのも楽しい遊びの1つです。
前原どろんこ保育園、つむぎ 前原ルームの園庭には、畑がありブロッコリー・赤紫蘇・オクラ・ピーマン・枝豆・トマトなどが育っています。雨の多い沖縄ですが、照り付ける太陽で土が乾くのも早い為、水やりは毎日かかさず行っています。
動物たちに餌や水を与えると食べる姿から世話をしていると実感するのですが、植物は動くこともなければ、声を発することもないので、育っている様子が分かりづらく、毎日の畑仕事はスタッフと年長児を中心に手本となり、水やりが必要な理由や日々植物は大きくなっている様子を伝えています。

スタッフがじょうろを持って畑に向かうと「せんせい、ぼくもやりたい」と子どもたちから声をかけられました。
「葉っぱじゃなくて土にかけてあげてね。土の中にある根っこからごくごくって水を飲んでいるよ」と伝えるとじょうろの先をしっかり土に向けていました。
子どもたちに「世話をさせる」のではなく、スタッフが先頭を切って水をあげたり、青虫を駆除したり、「葉っぱがシワシワになっているね」と植物の様子を伝えることで、子どもたちは興味を持ち「やってみたい」と思える機会を作ることで主体性や自立心、思考力の芽生えにつながります。
大人からすると何もしていないように見えたり、意味がないと思ってしまったりする行動も、きっと子どもたちにとっては大発見や大冒険なのかもしれません。これからも、発達支援つむぎ 前原ルームと前原どろんこ保育園では子どもたちの一瞬一瞬の心の動きを見守っていきます。
文:発達支援つむぎ 前原ルームスタッフ
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