三筑どろんこ保育園「生き物の生と死」

2025.04.14

#保育園

三筑どろんこ保育園では、ヤギと鶏4羽を飼育しています。朝の日課の時間に小屋の掃除や餌やりをして、大切に育てています。登園時や園庭で遊んでいる際に柵から様子を見たり声を掛けてもらったりと子どもからも保護者からも人気者です。 

ある土曜日の朝、一羽の鶏が小屋の隅に丸まって亡くなっている事に登園してきたスタッフが気づきました。鶏が亡くなった事を子どもたちに知らせると、小屋を覗きに行ったり、鶏の数を数えたりしていました。「何で死んじゃったのかな?」「寒くて死んでしまったのかも」「病気になったのかな?」と施設長に質問する子もいました。「死」について丁寧に子どもたちに知らせると、「亡くなる」という意味をだんだん理解していました。

保育者と子どもが話す様子

「お別れする時に寂しくないようにプレゼントを作りたい」と子どもから提案があり、皆で最後のプレゼントを作ることになりました。

プレゼントをつくる子どもたち

鶏の周りに子どもたちからのプレゼントを飾りました。お別れをしながら優しく撫でたり「ありがとう」と鶏に声をかけたりしていました。最後に空で星になった時に1番星になってみんなの事を見守ってくれるように…と年長児が星を作ってくれました。

鶏へのプレゼントを飾る子ども

穴を掘ってお墓を作ると花を花壇から摘んできてお供えしたり、「お空で楽しく遊んでね。」と言いながら手を合わせたりしていた子どもたちでした。

週が明けて出席して来た子どもたちにも話をすると、お墓に手を合わせに行ったり他の鶏やヤギが元気に過ごしているかを確認したりしていました。

お花を供え手を合わせる様子

身近な生き物の死に向き合い、子どもたちの中で様々な感情が生まれた体験となりました。この経験を大切に、子どもとスタッフで生き物の世話をしていきたいと思います。

文:三筑どろんこ保育園スタッフ

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